極限の激闘! グローブモンVSカリスモン!

★あらすじ

ついに始まったカリスマ城の激闘。勇仁とオフモンの命は時限爆弾のタイムリミット次第。
なんとかカリスモンから起爆停止スイッチを奪い、爆破を止めるハルとグローブモンでしたが、
戦いの中でクラウドの仮面が割れて雲龍寺ナイトの正体が露となります。
人類に絶望したナイトはリヴァイアサンに従い、間違いの起こらない未来を夢想していたのでした。

そこへ仲間たちも駆けつけますが、Lコードを得たカリスモンにパワーを吸われて逆にピンチへ。
勝ち誇るナイトでしたが、カリスモンは彼にも牙を剥きます。
リヴァイアサンが自分さえも駒としてしか認識していなかったと知るも、死を受け入れようとするナイト。

その姿勢を否定するハルは余力すべてをグローブモンに託し、オーバードライブさせます。
爆発的な力を得たグローブモンによって、アルティメット4最後のひとりも倒されるのでした。
戦いの後、ナイトはレイにはじめの情報を与えて去ってゆきます。
その表情は抜け殻のようでもあり、どこか吹っ切れたようでもあり……
 
  
 
★全体印象

41話です。
タイトル通りバトルはグローブモンVSカリスモンなのですが、合間にナイトの回想が挟まれるため
戦闘の尺自体は決して長くありません。
その回想にも「へぇ、そうだったのか」と思わせる部分があまり無いのでちと困らされます。
中学時代のナイトがかなり普通っぽいというか、ハルに似てたのは少し面白いところですね。

勇仁とオフモンについては引っ張るだけ引っ張って後半でやっと救出、かと思っていたのですが
OPが終わった時点で残り1分になっており、カウトンダウン阻止はナイトの回想トリガーでした。
おかげで「カウント中に長話」という事態は最小限にできたものの、いささか肩透かしです。
演出から「次に出てくるときは敵かなぁ」と思い込んでたんですが、なんか普通に救助されてますし。

グローブモンVSカリスモンの戦闘シーンそのものはかなりの出来です。
対バイオモンはともかく、対ビューティモンや対フェイクモンもこれくらい動いてくれてれば……
3Dのリソースを大半こっちに注ぎ込んだのでしょうか?

脚本は前回に引き続き大知慶一郎さんです。作画にも力が入ってはいますね。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 「たとえどんなに愚かと罵られようが、悪い面だけを見て良い面までを切り捨ててはいけない」
 と主張し続けていました。考えることを放棄してテクノロジーの奴隷になってはいけない、とも言えます。
 それは水掛け論かもしれませんが、行き過ぎた水は奔流となって何もかもを押し流してしまいかねません。
 リヴァイアサンとはまさにその、今のありかたを急進的に壊そうとする激しい水の流れそのものなのでしょう。

 彼が出した答えはその命を賭け、バディに力を託すことでした。
 それによってLコードカリスモンをも超える力を発揮したグローブモンの姿は、人と人工知能の絆を示すもの。
 目の当たりとしたナイトの心にも、何かを残しているかもしれません。

 
 
グローブモン→ガッチモン

 最初と最後以外はほぼ極状態でした。
 OPを挟んでいるとはいえ、カリスモンとは10分以上戦い続けたことになります。
 アプリドライヴDUOの効果はすごいものがありますね。

 カリスモンの強化ゼーレゲヴァルトを受けて一度は倒れますが、ハルに力を託されてオーバードライブ。
 逆にカリスモンを圧倒する爆発的パワーアップを成し遂げ、グランツゲイザーで一気に勝負を決めました。
 これは前に勇仁が使ったのと同じ仕様と思われますが、いつ「やろうと思えばできる」雰囲気になったのでしょう。
 無論アプリドライヴDUOを手にしている以上、理論上はできるはずですけれど。
 
 
 
・エリ組、虎次郎組、レイ組

 後から駆けつけたものの、カリスモンにハル組もろとも力を奪われて逆に技のパワーアップを許す破目に。
 でもバディ達は直撃を受けても極のままだったしドライヴァーたちへのダメージも大して無かったので、
 よく考えてみると微妙な被害しか受けてません。「倒れて解説役になる程度のダメージ」ってところです。
 さすがにハル以外のドライヴァーはしばらく気絶してたようですが……
 
 
 
・勇仁組

 フツーに救助されてて特にフリも無かったので、完全にズッこけました。君ら結局どこにいたんだね?
 もちろん、このままで終わるわけはないと思いますが……
 
 
 
・カリスモン

 ついにその能力を全開。
 素でも強化グローブモンと互角、Lコードを得れば4体まとめて圧倒するほどの力を発揮しています。
 他の3体とは明らかに段違いの力を持っていると見て間違いないでしょう。
 もう遠慮する必要がなくなったのか、自分のことを「最強」と評する場面もありました。

 遠慮といえば、ナイトにもどうやらだいぶ遠慮していたようです。
 リヴァイアサンから「あいつもついでに始末していいよ」と指令されて抑圧のタガが外れたのでしょうか、
 いきなりナイトへ物理制裁を加えて不遜な口を叩くという悪役っぷりを見せてくれてます。
 肚の内では、この指令が来るのを今か今かと待っていたのでしょうね。

 実力に比例してプライドも高いのですが、そのぶん逆境には弱いらしく押されはじめると脆いものでした。
 同時にセリフも急激に小物っぽくなってしまい、なんとも残念です。
 最後の「これで勝ったと思うなよ……」もだいぶカッコ悪い。イケメン系だったのになぁ。

 つまるところ、彼もまたリヴァイアサンにとっては忠実な駒にすぎなかったのでしょう。
 もし人間をアプモンに変えることがリヴァイアサンの狙いなら、ただの人間よりは優遇したかもですが。 
 
 
 
・クラウド⇔雲龍寺ナイト

 順風満帆の人生で味わった一度の座礁に怯え、考えることを放棄した天才。
 彼が友達とつながるために開発したアプリはどこかが革命的に優れていたのでしょう、大人気を博したものの
 ネット上にこれを介した悪意が蔓延してゆき、社会問題化するに至って絶望。
 そんな折にリヴァイアサンと出会い、愚かな人類を排除して理想の未来を築き上げようとしていました。
 自分もまたその「愚かな人類」と看做されていることを知らぬまま。

 しかしながら、ネット上が悪意にあふれていることなどはむしろ当たり前のことです。
 同じくらいに善意もあふれているし、そのどちらでもないデータともなるとさらにたくさんあります。
 悪意はよく目立つし心に残るものなので、それが全てであるように錯覚しがちなだけ。
 まぁ、天才といってもまだ10代前半だったナイトには少々刺激が強すぎたのかもしれませんが……
 あの打たれ弱さ、よほどに挫折知らずだったのでしょうね。

 かくて至った境地が天才のくせに妄信というのは、極端から極端へ走りすぎです。0か1しかないのか。
 その間を考えるという量子的な結論は出せんのですか。純粋という言葉で片付けさせんでください。
 あと過去篇出すの唐突すぎです。今回は部下ともども撤退扱いにして、フラッシュバックだけ振ってく
 …って感じじゃ駄目だったんですか?? ううーむ……

 いろいろ分からなくなったと言ってましたが、これでやっと自分の頭で考えることはできそうです。
 今後何をするかはまるでわかりませんが、もうハル達と敵対することだけはなさげ。
 世間的にはCEO就任→短期間で雲隠れという、よくわからない人になりつつあるような。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎度アプモン事件に巻き込まれる人。
 今回はTVインタビューの中でナイトが作ったアプリに「NO!」と駄目出ししており、巻き込まれてません。
 あのあたり、無責任に火をくべまくったマスコミにも責任がありそうですね。
 
 
 
★次回予告

 えっと…これ、どういう話になるんでしょう?
 レイとエレナという意外な接点が出てきたんで、そこんとこは少し期待します。

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