今週の円谷劇場

ウルトラセブン 10話「怪しい隣人」

異次元宇宙人の二つ名を持つイカルス星人がシリーズ初登場。
白い体躯へ亀裂のように走る模様、胸から肩を覆う剛毛、大きな耳と特徴的な姿形ですが、
耳にくらべると妙に小さくてヘンな付き方をしている目や大きなへの字口、そして何よりも
常に両手を宙でワキワキさせるという奇怪な仕草がどこかユーモラスな星人です。

彼らは四次元と三次元をつなぐ装置を開発し、これを地球侵略に利用しようとしていました。
本編二ヶ月前の段階で工作員が地球に忍び込み、防衛軍基地近くの別荘地で暗躍を開始。
装置を組み立てて四次元空間と接続し、そこに前線基地を作ろうという寸法です。
四次元空間にいる間は、防衛軍にはイカルス円盤を捕捉も攻撃もできません。
この基地にどんどん仲間を呼び込めば、圧倒的優位を確立できるというわけです。

イカルス星人もまた地球人に化ける能力を持っており、その姿で活動していたのですが、
異様な行動パターンを隣のアキラ少年に見とがめられるという致命的ミスを犯していました。
アキラは交通事故で足をケガしており、療養のため別荘地に来ていたのです。
ちょうど彼の寝床からイカルス星人の行動が見えていたので、何度となくのぞき見が可能でした。
星人は気付いていたのかいないのか、はたまた無視していたのか。

やがて隣家の敷地内で、死んだ鳥が空間で停止するという怪現象が発生。
たまたまアキラの母がアンヌの知り合いだったため、彼女を通じてダンに事態の深刻が伝わります。
ダンは思い切って隣家に突入しましたが、たちまち四次元空間へ取り込まれてしまいました。
そこでは変身もカプセル怪獣を出すこともできず、一時は昏倒の憂き目に遭ってしまいます。

しかし、結果的にダンの行動は正解でした。
覚醒した彼が四次元装置を破壊したため、円盤も星人も隠れることができなくなったのですから。
かの空間でも、防衛軍制式のウルトラガンだけは普通に使えたのです。すごいぞウルトラガン。

ダンを侮ったと悟り、イカルス星人は正体を現して巨大化。
テレポートのような捉えづらい動きと全身からのアロー光線で攻撃してきますが、一対一では
やはりセブンの敵ではなくアイスラッガーをどてっ腹に食らい、ウルトラサイコキネシスで
山向こうに吹っ飛ばされて倒されました。
その死体は、飛び去るセブンを上から臨む俯瞰からチラッと確認することができます。

残るイカルス円盤にも何人か乗っていたのでしょうか、イカルス星へ逃げようと試みましたが
ウルトラホーク1号及び2号の追撃に遭い、あえなく破壊されています。
最後の始末は防衛軍がつけるという、ちょっと珍しい流れになっていました。
星人も着眼点はよかったんですが、随所でツメの甘さが目立ちましたね。

イカルス星人は後年「ウルトラマンギンガ」などにも出演しています。
声や人間態を担当した関智一さんの怪演により、すっかりコメディリリーフと化してました。
あのワキワキが習性(?)であることも明かされてます。
セブン本作の人間態はフツーだったので、単純にジョークの類かもしれませんが。
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大山シュウ

Author:大山シュウ
更新記録や徒然、雑多感想などよしなに上げていきます。

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