あなたのハートにドッカンパンチ! エリはアプモンアイドル!

★あらすじ

世界にひとつしかないはずのアプリドライブ。
ところがある日、ハルとガッチモンは自分たちのものではないそれがテレビに映っているのを目撃します。
持ち主は花嵐エリ。アイドルグループ、アプリ山470の新人メンバーであるハルと同年代の少女でした。

ガッチモンの強い要望もあり、エリに会うため楽屋に忍び込んだハルたち。
互いの素姓を知ったハルとエリでしたが、素のエリはテレビで見たような唯我独尊キャラではなく
ごく普通の少女でした。あの極端な性格はキャラ作りだったのです。

その一方、エリのバディであるドカモンは一度もアプリアライズしていない上、普段はチップの状態で
鞄の奥底にしまいこまれていました。現状のエリはアプモン絡みの騒動に関わったことがなく、
アプリドライブもドカモンも持て余していたのです。

そんな折、ファッションアプリを司るドレスモンが暴れはじめます。
エリを伴ってドレスモンを追うハルたちでしたが、ドレスモンの攻撃で苦戦を強いられることに。
戸惑うエリ。しかしハルとドカモンの説得を受け、アプリドライブを得たときの気持ちを思い出し
ついに戦う決意を固めるのでした。

ドカモンとガッチモンの連続攻撃の前に、あえなく沈むドレスモン。
ハルはエリからアプリドライブを手に入れた経緯を聞き、互いのアドレスを把握する間柄となります。
後日、テレビにはドカモンを連れて笑顔をふりまくエリの姿がありました。
  
 
 
★全体印象

5話です。
2話でアイドルグッズとして顔見せしていただけのエリが、ようやく本編に登場とあいなりました。
詳しくは後述しますが、その背景と本人の二面性も抜かりなく描写されています。

本編はそのエリの紹介に終始しており、ハルとガッチモンは一歩退いたような立場。
なので、ハルの周辺人物は登場すらしません。レイは最後にちょっと出てきますが。
内容として特に問題があるわけではないですけど、細かい見どころはそこまで多くなかったりします。

そんな中、Lコーポレーションというあからさまに怪しい企業もさらっと紹介されてました。
アプリをアピールするために設立されたということですが、裏がなきゃ嘘だろってくらいにアレです。
これはアプリ山470自体が、なんらかの仕掛けに利用されている可能性が出てきましたね。

戦闘シーンではドカモンのアプリアライズとアプリンクをほぼ連続で出しているのでバンクが多く、
テンポが緩んでいましたが仕方ない面はあります。徐々に省略はされてゆくでしょう…たぶん。

脚本は加藤陽一さん。アイドルものを書き慣れた氏ならではの手法が見受けられますね。
作監はたかおかきいちさん、金正男さん、桜井このみさんと3人もいますが、これまでの回にくらべると
作画パワーは若干弱めでした。現場の事情がしのばれます。
 
 
 
★キャラなど個別印象
 
 
・ハル

 ヒロイン格であるエリの初登場ということで、上述した通り一歩退がって彼女のデビューを支えていました。
 前回までで人となりは概ね紹介し終わったということでしょう。
 共にゆこうとエリを誘う場面では、ずいぶん主人公力を上げたなと感じはしました。

 一方、ドレスモンの攻撃を食らってなんとスカートを履く破目に陥る場面があります。
 何やらスタッフの意図というか狙いみたいなもんを感じました。別に似合ってないわけじゃなかったので余計に。
 
 
 
・ガッチモン

 リヴァイアサンへのトラウマがある程度薄れたのか、名前を呼ぶ程度ではフリーズしなくなりました。
 記憶の一部が封印されているのではと深読みしたこともありますが、現状そういう含みはないですね。

 ドカモンとエリに関しては彼らしいざっくりした物言いで所感を述べたりツッコミを入れたりしていますが、
 ストーリー的には脇に回っています。ただし、戦闘での決め手では主導を取りました。
 ドカモンとのアプリンクでは、拳がドカモンと同様に変化して打撃力が飛躍的にアップします。
 決め技においては体ごと相手に突貫し、炎のようなパワーとともに強烈なパンチを叩き込んでいました。

 これはつまり、アプ合体できる組み合わせではなかったということですね。
 バディアプモン同士だからといって、合体できるわけじゃないということなのでしょう。
 であるなら、もうちょっとナビモンの出番も増やしてほしいところではあります。
 
 
 
・花嵐エリ

 第2のアプリドライバーにしてヒロイン。名字は「はなあらし」ではなく「からん」と読みます。
 「はなあらし」ではなくて「からん」です。大事なことなので二回言いました。

 470人もいるアプリ山470において470人めをつとめる新人であり、劇中でも新メンバーと呼ばれています。
 あの服装は、アプリ山470のいわば制服でもあるということなのですね。
 よく見ると自分で言ってるだけで、実際にセンターであるかどうかは不明瞭だったりするのですが、
 もしそうならかなりの抜擢人事といえるでしょう。やっかみとか無いのかな。

 アイドルとしての彼女は「上から目線キャラ」を徹底的に演じており、よく高い位置に登って発言しています。
 その唯我独尊ぶりには番組の司会者はおろか、エレナら同輩すら唖然としていました。
 こういうキャラでいこうと発案した人物がいないっぽいので、彼女自身であり方を決めたのかもしれません。
 思ったよりスベってるように見えるのは、まだ加減がうまくいってないってことでしょうか。

 その素顔は、率直な笑顔がよく似合うごく普通の少女です。
 ハルたちの素姓を知った際には驚きと喜びのあまり、思わず素に戻る場面がありました。
 ガッチモンの指摘通り、彼女自身もちょっと無理をしてキャラを作っているようです。

 またOPの印象よりも少し気弱なところがあり、暴走アプモンとの戦いもはじめは抵抗を持っていました。
 ドカモンをアプリアライズせずに仕舞っていたあたりからみても、案外ハルに近いスタンスです。
 ハルの場合はドライブを得てすぐに戦う羽目となり、嫌でも勇気を振り絞らねばなりませんでしたが
 彼女の場合はその機会がなかったのですね。

 両親は離婚かなにかで母親しかおらず、その母親も不在がちで、かつては孤独な生活を送っていました。
 アイドルに憧れを抱き、誰かを笑顔にしたいと考えたのも、そうすれば自分も笑えると思ったからなのでしょう。
 彼女自身がアイドルとして纏うキャラは、勇気を奮い起こすための自分自身への鼓舞でもありました。

 あの強気キャラには、決意をもって一歩踏み出したいと願う想いもこめられているのでしょう。
 そうは言っても得意スポーツは空手、それもアクションゲームアプリのPRを任されているほどですから、
 うっかり喧嘩を売ったら生半可な男子では返り討ちに遭いかねませんね。
 ドカモンをサポートする際の動きからみて、長い脚による蹴りが得意技のひとつでしょう。

 公の場では自分のキャラを演じ切り、けれど本当はとても素直な女の子というキャラ造形は
 同じく加藤陽一さんが構成をつとめていた「アイカツ!」の藤堂ユリカを思い出させるものです。
 ユリカのあのキャラ付けをしたのが加藤さん、というわけじゃないのかもしれませんけど、
 いずれにしてもピンで恐ろしく濃かったユリカ様に比べれば、エリはこれでもまだ薄いほう。
 ドカモンと存在感を分けあっているぶん、彼女単体の濃度は加減されてると考えることもできます。

 中の人は庄司宇芽香(しょうじ うめか)さん。
 「クロスウォーズ」でタギルのクラスメイト、葉月ハルカを演じていた人です。
 このほど、遂にキッズアニメにおけるメインヒロインの座を射止めた形になります。
 
 
 
・ドカモン

 エリのバディアプモン。アクションゲームアプリのアプモンということですが、事実上は格闘ゲームですね。
 デジモンシリーズから通してみても、女の子の相方としては大変めずらしいタイプです。

 ゲームから生まれただけあり、皆に楽しんでほしい、笑顔でいてほしいと常々強く願っており、
 エリと同調してバディになったのもそれが大きな要因のひとつと目されます。
 エリからは当初かなりぞんざいな扱いを受けていましたが、そのことへの不満はあまり表明しておらず
 逆にエリを擁護したりしてたので、ガッチモンには半ば呆れ気味に「いいヤツ」と評されていました。

 難点はとにかく暑苦しくてうるさい(というか声がでかい)ことで、エリを辟易させていました。
 体育会系な性格らしく上下関係にこだわる面も窺え、先にアプリアライズしていたガッチモンのことは
 いわば先輩として慕っており、しまいには兄貴と呼んでました。アグモンか。
 ガッチモンのほうも満更ではなさそうだったので、結構いいコンビになりそうです。

 戦いにおいてはバディであるエリの前に立体コントローラーを出現させ、コマンド入力により
 強力な打撃技を繰り出すことができます。
 エリの協力が無いと技を出せないのかどうかはわかりませんけど、あの過程を経ることによって
 より技の威力が増している可能性は充分に考えられますね。

 中の人はくまいもとこさん。少年役をメインに、これまで数多くの主役級を務めてきたベテランです。
 声質が近いからか、「PAPUWA」では田中真弓さんの役を引き継いだりしていました。
 デジモンシリーズには「アドベンチャー」10話でのスカモン役で出演済。
 ドカモンの暑っ苦しい性格はこの方の声である面では緩和され、ある面では強調されてると思います。
 
 
 
・ドレスモン

 ファッションアプリのアプモン。
 エリが出番を待っていたスタジオに突如として現れ、衣裳の発注をデタラメにして回っていました。
 直接的破壊力はないですが、間接的破壊力はかなりあるタイプの活動です。
 お前ら着る前に気付けよ、などとツッこんではいけません。これもお約束です。

 ARフィールドではさらにパワーアップし、対象の服装そのものを勝手に差し替えてしまいます。
 ハルがスカートを履く破目になったのは、この攻撃(?)が直接の原因。
 ただし服のセンス自体はある程度以上マトモで、エリには評価されていました。
 あのあたりは、エリの性格もよく出ている描写だと思います。

 戦闘力自体も低いわけではなく、時間差で爆発するマチ針状の飛び道具や糸を模した拘束索を駆使し、
 一時はガッチモンの動きを完全に封じ込めてしまっています。
 Lウィルスの影響か、さらにパワーを上げて巨大化したりもしていました。
 超アプモンではないので、アプリンクを遂げたガッチモンの前では敵じゃなかったですけれど。

 中の人は新谷真弓さん。個性的な声質の持ち主ですが、アニメ出演はそれほど多くありません。
 「Go! プリンセスプリキュア」でのミス・シャムールが記憶に新しいところ。
 
 
 
・黄林エレナ&真白アリス

 エリと同じアプリ山470のメンバー。どのナンバーに属しているかは不明です。

 エレナはアメリカ仕込みのツッコミマシーンという触れ込みで、「〜やデース」という語尾が特色。
 3人の中ではやや年長っぽいですが、声は高橋李依さんとあって割にキャピキャピしてました。
 アリスはよくぬいぐるみを手前に出して喋るちょっと電波系なキャラで、メガネも売りのひとつ。
 劇中ではハゲヅラを被らされるなど、被害担当ポジションの香りがします。

 エリを見ていると、この二人もキャラを作っているんだろうなと容易に想像がつきますね。
 中の人も両方が今をときめく人気声優(特に水瀬さん)なので、半モブとは思えぬインパクトがあります。
 おそらく、今後もちょくちょく出番があることでしょう。被害担当かもしれないけど。
 
 
 
・レイ

 街角でドカモンと一緒にテレビに出ているエリの姿を目撃し、コメントを述べていました。
 そのときの笑いがホントに吹き出しているのか、それとも嘲笑なのかは判断が微妙なところです。
 あるいはその両方、ですか。

 ちなみにTVにはドカモンが映っていませんでしたが、彼にはしっかり見えていたようですね。
 
 
 
★次回予告

 次回もエリがメインです。アイドルにグルメレポートという鉄板の組み合わせ。
 ペロリモンがどういうキャラ付けになっているかにも注目ですね。
 
プロフィール

大山シュウ

Author:大山シュウ
更新記録や徒然、雑多感想などよしなに上げていきます。

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