今週の円谷劇場


ウルトラQ 26話「燃えろ栄光」

深海怪獣ピーター登場。
この名前は愛称であり、正式な名前はアリゲトータスといいます。
環境によって極端に体の大きさが変わるという得意な生態があり、水中では蜥蜴サイズですが
地上に出ると人間ほどの大きさになってしまいます。

これだけ書き出すと怪獣そのものですが性質は割におとなしく、飼い主の言うことをよく聞きます。
既存の生物として知られていることもあり、どちらかといえば普通の生き物に近い扱いでしょうか。
気温が上昇すると30mもの大きさになるあたりは、怪獣としか言いようがないですが。

劇中のピーターはふとした縁からボクサーのダイナマイト・ジョーに拾われ、その勝利を預言してきました。
そういう能力があるという描写はないので、単にジョーの思い込みである可能性が高いのですが。
万城目の分析では自己暗示、ということです。

やがてピーターの「預言」に自らの敗北を見たジョーは姿をくらまし、道化師に転進します。
その姿はすっかりピーターの存在に依存し、ピーターに己の弱さを委ねているかのようでした。
ピーターがいなくなった際は、すっかりしょげ返ってしまったほどです。

やがて、落雷により起きた山火事でピーターは巨大化。
ジョーは万城目の助言で海へ誘導しようとしますが、ピーターの蹴飛ばしたドラム缶の中身が引火。
ピーターは炎にまかれ、明確な描写はないですがそこで命を落としたようです。
やっぱり、怪獣としてはちょっと生命力が弱すぎますね。

ピーターを失ったジョーは、しかし妙にスッキリとした表情でした。
逃げ場所ともいえるピーターの存在がなくなり、自分の足と決断で再び行動できるようになったのでしょう。
倒れたタイトルマッチの看板を直す演出から、またボクサーに復帰する意志を匂わせていました。

ピーターの着ぐるみは、のちに「ウルトラマン」でゲスラに改造されて再登場します。
あちらの怪獣然としたデザインに比べれば、ピーターがどれだけ普通っぽいかわかるというものですね。



怪奇大作戦 14話「オヤスミナサイ」

閉鎖空間を舞台に展開されるサスペンス劇。演出として、闇が効果的に使われています。
ただし、後半はそれなりの人数がやって来て舞台も白昼となるので、サスペンス色はだいぶ薄れてました。

山へ猟にやって来た牧。道に迷った彼は、山荘に一晩の宿を求めます。
そこで謎の男に襲われ、夢にうなされるかのようにその男を絞殺してしまいました。
そして浴室には実際に、その男の死体が。牧に殺人の容疑がかかります。

しかし、男の死には不審な点が。
その男、志田竜夫には婚約者・ユキがいたのですが、彼女もあやまって竜夫を手にかけたというのです。
同じ人間を複数の人間が殺害するなどということはあり得ない。一気にトリックの様相が増しました。

ズバリ、死んでいたのは竜夫ではありません。その双子の弟・次郎でした。下手人は他ならぬ竜夫自身。
彼は優秀な研究者でしたが、その関係で弟にしょっちゅう金をせびられていたのです。
弟は実際に相当のワルで、東京ではヤクザと関係を持ち、人をひとり死に追いやったこともあるとか。
竜夫が身の危険を感じて自衛しようとした結果、過剰防衛で弟を殺してしまったといったところでしょうか。

竜夫は最初、迫真の演技で死んだフリをすることにより婚約者のユキに罪をかぶせようとします。
しかしそこへ牧が現れたことで、彼にその罪をなすりつけようと考えたのです。
彼は牧の枕に睡眠学習装置を仕込み、殺人の自覚を植え付けて犯人に仕立て上げようと目論みました。
その上で弟になりすまし、警察やSRIの追求を逃れようとしていました。

問題は、牧が現れてから部屋に案内されるまでにほとんど時間が経ってるように見えないことです。
その間に弟の死体を浴室へ移し、外見上の違いである髭を剃り落とし、睡眠学習装置を用意し、枕に仕込み、
さらにそれを牧が横になった時点で作動するようにするというのはちょっと無理がありすぎる気が。
貴方ザ・ワールドでも使ってるんですか。
しかも、牧がもし目当ての部屋に案内されなかったらどうするつもりだったんでしょう。

が、さすがに婚約者であるユキの目はごまかせません。彼の癖から、弟こそが竜夫本人だと見抜いてしまいます。
しかも自分に罪を押し付けるつもりだったと知って、百年の恋も醒めたに違いありません。
結果、ユキは激しく竜夫を拒絶。殺されかけますが三沢たちと牧、警察が駆けつけ、竜夫は逮捕されました。
ラストシーンでは婚約指輪を棄て、ひとり去るユキの姿が描かれています。

竜夫とその弟役で、アニソンの帝王にして俳優でもある若き日のささきいさおさんが出演しています。
当時まだ26、7歳だったんだとか。若いなぁ。でも、この頃からすでに渋いですね。
役柄はかなり情けなかったけど。
 
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大山シュウ

Author:大山シュウ
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