今週のヒーロータイムU

ウルトラマン 2話「侵略者を撃て」

宇宙忍者バルタン星人登場。
今回もまた、お話を説明すんのも野暮ってぐらいの超有名エピソードです。初代の強み。
バルタン星人自身も時にはガチな侵略者として、時には単なるいじめっ子として、
稀には味方として、様々にシリーズへ後見している超有名キャラ。
彼ら以上に有名な侵略宇宙人なんて、まずほとんど見当たらないと言ってよいでしょう。

星人の造形も、今の目で見てさえ素晴らしい仕上がりです。
特に秀逸なのは目で、得体の知れない輝きを放ちながら常にぐりぐりと動いているんですね。
生物感がアレで俄然高まると同時に、なにを考えているか自体はさっぱり解りません。
同じ知的生命でありながら分かり合えない、そんな壁があの黄色っぽい目に感じられたのです。

ハヤタ=ウルトラマンはそんなバルタン星人のエージェントと人類の間に立ち、
「地球の社会ルールを遵守する気があるのならば、移住することも可能だろう」と交渉します。
が、バルタン側は生命の概念すら解さぬ異質さを発揮した上、提言の吟味すらしません。

彼らにとって重要なのは、どうやら地球が移住に適した星だったという一点のみのようですね。
生命が分からないというのなら、人類はたぶん存在として認識されているだけなのでしょう。
そして生命が分からないということは、我々のように「生命は尊い」と思うこともない。
食事の際、神への感謝も糧となる生命への感謝も行おうとはしないのでしょう。
そこにあるものは、ただ邪魔になる存在を排除しようという意志だけ。まさに生粋の侵略者です。

巨大化したバルタンには、防衛軍が用意していた最新ミサイルも効果がありません。
単体でありながら多数に分身し、それぞれが意志をもって振る舞うかのようなヤツだから当然でしょう。
続けて行われたウルトラマンとの空中戦は、1話のベムラー戦とは別のダイナミックさがあります。
それがまた実に夜景に映える。この夜戦は特撮としてひとつの芸術かもしれませんね。

まあ、勝った後でバルタンの宇宙船まで爆破してたのはさすがにやり過ぎだと思いますが……
ウルトラマンの人類寄りな側面が端的に出まくってます。ありがたい反面、複雑な気分でもあり。
でも、そういう風に思う気持ちがあるからこそウルトラマンも手を貸してくれるのかもしれません。

改めて見ると「ネオス」のザム星人がいかにバルタンを意識した存在かがわかります。
アレの2話や最終章の展開は、時代を経て用意されたひとつの解というやつなのですね。
もっとも、ザム星人の異質さはこの回のバルタンに比較すりゃまだ遥かに可愛いんですが……

ところでこの回、大筋だけ書くとハヤタが主体ですが、一番目立ってるのはイデ隊員です。
今回も、剽軽な彼のキャラがシリアスなお話の箸休めになってくれていました。
 
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