ボクたちのシンギュラリティー

★あらすじ

リヴァイアサンの中から脱出し、ハルを救出するガイアモン。
続けて残る神アプモンたちも脱出、気迫も新たにリヴァイアサンへ立ち向かってゆきます。
しかし、リヴァイアサンにはあらゆる攻撃が通じません。

それでも諦めないハル達に応え、衛星からパワーアップコードが送信されてきました。
引き換えにミネルヴァは破壊されましたが、遥かに力を増した神アプモンたちの猛反撃で
リヴァイアサンもまた次第に追い詰められてゆきます。
そしてついにガイアモンの一撃が決まり、天空の巨躯は粉々に砕け散りました。

勝利に酔う皆の前に、YJ14が現れます。それは、ハルのよく知る勇仁でした。
喜びもつかの間、データだけになって脱出してきたリヴァイアサンが勇仁の体を乗っ取り逃走。
追った先には、人類のデータが蓄えられた「理想の世界」がありました。
死も悩みも別れも無い代わりに、喜びも楽しさも何も無い世界が。

真っ白なこの世界で、ハルに突きつけられる選択。それは……

 
 
★全体印象

最終話です。スタッフもメインどころが大集合。

リヴァイアサンとのバトル自体は前半で終わり、後半は対話形式で決着がつく内容です。
あらすじの通りミネルヴァも失われるので、アプモンだけが残る形になりました。
ある意味、これで異端が消えたので普通の状態? になったと言えなくも無いのかも。
アプリドライヴについては爺ちゃんが何とかしてくれる…かな?

しかし此処まで来ても、ツッコミどころ満載というか何というか。
ハルが落っこちたのは本当に引きのためだけだったし、そのハルはノリでポーズ決めてただけで
何とかしたのは実際ミネルヴァだし、速水さんは喋んないし、何より一番ヒドいのはオフモンですよ。
仮にもあの場面で勇仁の側にいられないなんて、これは本当にバディものなんですか。
私も途中まで存在忘れかけてたけど! ブートモンのことも!
バトルは非常に迫力があっただけに、何とも勿体ない……

後半に至っても中途半端に日常回を続けてきたうえ、その割にバディ同士の絡みがあまり描かれないので
そのツケが終盤へまとめて来ることになりましたね。ナイトなんて本当に何のために出てきたのやら。
どうしても日常回をやりたいんなら、リヴァイアサンの件は2クール目までは匂わすだけにして
3クール目から本格的に動かし、勇仁についてはその時に片付けるべきでした。

よりによって終盤にやらんでもいいでしょうに…そりゃ流れが全部そっちへ傾きますよ。
おかげで、ガッチモンの影が最終局面でありながら恐ろしく薄くなってしまっていたし。
ハルを奮起させた49話で実質やるコト終わってるじゃねーですか。あと全部テキトーに何か言ってるだけで。
その49話にしたところで、ハルが実質勇仁しか見てねーモンだからどうにもはや虚しいという……
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 とりあえず手を出してみたら、なんかそれっぽく決まった人。
 アレを「何かわからんが気合じゃ負けてねぇ!?」と感じないあたりに、本作のズレっぷりが凝縮されてます。
 確かにミネルヴァが最後の手助けをしてくれたのは、あの気合? があったからだとは思いますけれど。

 後半では概ね勇仁のことしか見ておりません。
 あの選択ではその勇仁より人類全体を選びましたが、それも「勇仁ならそうしたはず」という主張にしか見えず。
 最後の方では人工知能の研究者になる、と目的を決めたようなことを言ってましたけど、それもまた勇仁のため。
 ラストシーンを見る限りその勇仁が再起動している可能性は非常に高いので、宙ぶらりんっぷりが凄いのですが。
 作風によってはそれでも良いのかもしれませんけど、これアプモンの物語ですよね?

 シリーズ全体を通し、とにかく動かない人物でした。巻き込まれないと働かないというか。
 脇役っぽいって主張してる割に境遇はどう見ても主人公だし、その割にはやっぱり脇役っぽいところがあって、
 でありつつ周囲にディスられない…のは良いとして突然持ち上げられるなど、積み重ねが雑としか言いようがなく。
 そこへ持って来て終盤も終盤に視野狭窄もある程度やむなしな状況をぶつけられるのは、明らかに構成の問題ですけど。

 場面場面だけ見れば良さげに見える時もあるのですが、ブツ切りになっていてどうも一貫性を感じないのです。
 「ハルといえばコレ」という強みが無い、またはあっても描写されてないのも痛いところ。
 序盤の数話で垣間見せた洞察力や菩薩系っぽい側面をそのまま維持してたら、まだ違ったのでしょうか……

 
 
・ガイアモン→ガッチモン
 
 最終話だというのにバディと通り一遍の会話しかしてなかった人。
 ここは無理をしてでも、もっとハルとの絡みをねじ込んでおくべきだったんじゃないかなぁ…
 なにも最終話に限ったことじゃないですけど。

 ガイアモンとしての活躍は演出の頑張りもあって、四体の中ではさすがに最も見応えがありました。
 出色と言えるシーンが山を削ってダムに叩きつけられかける場面なのはいかがなものかと思いますが。

 ぶっちゃけ、後半は49話のアレぐらいしか印象に残る出番はなかったかもしれません。かなりマズい。
 カリスモンを討ち取るという功績はあるものの、極での戦績はとても褒められたものじゃなかったですし。
 極以上での出番自体が少なかったといえばそれまでですが。
 
  
 
・エリ
 
 ハルが主体なので、この最終話では横でなんか言ってるだけです。
 後日談でアイドルに復帰してたのはいいですけど、どうせならいずみさんも出して欲しかったなぁ。
 いや出てたのかもしれないけど、もっとこうわかりやすい形で…
 物陰からそっと見守って、ふと笑って去ってゆく程度でもいいですから。

 総選挙で「副業」がそれなりに本筋へ絡んだり、メイン回では割と美味しい時もありました。
 しかし4クール目中盤以降はアプリ山活動休止でただのアプリドライヴァーとなり、
 いきおい見せ場も減ってった感があります。やはりアイドル活動あっての彼女でした。
 51話でYJ14に叩きつけた啖呵は個人的にポイント高めです。ハルエリ的な意味も込めて。
 
 
 
・ポセイドモン→ドカモン
 
 最終話ということだからか、今回に限っては妙にエリに厚遇されてた気がする人物。
 ポセイドモンとしては、水中から渦を巻いて現れるカットが出色です。

 後半を通しで見るとエリからの待遇はあまり改善しておらず、鉄拳制裁されたりなど
 ヒドイ目に遭うケースが出てきてたのでむしろ悪化した感さえなきにしもあらず。
 それでも一切メゲずにエリへ尽くしてましたが、頑丈なぶんだけ痛みに強いのかもしれません。
 体の痛み程度では、彼のエリへの気持ちが揺らぐことはない…のかも。
 
 
 
・虎次郎
 
 エリと共に、ハルの横で何か言ってましたけど目立ってたのは後日談の方。
 あの後両親はともかく、龍次郎にこっぴどく怒られた可能性は極めて高いと思います。
 やらかしましたな……

 いざシリアス展開となると「ノレる?」「ノレない?」でわちゃわちゃやるのが関の山で、
 それ以外では持ち味をほとんど活かせないという根本的問題を抱えた人物でした。
 家庭面での設定が一番しっかりしてたので、メイン担当は比較的に良回が多かった印象なのですが。
 
 
 
・ウラノスモン→ミュージモン
 
 最終話におけるバディたちの中では、一番影が薄かった気がします。
 セリフはちゃんとあった気がするんですけど、全然思い出せません。

 ウラノスモンとしての活躍も一番地味だったような……
 
 
 
・レイ
 
 虎次郎と同じく、目立ってたのは後日談の方です。
 あれから料理に目覚めたのか、クレームブリュレを作って試食に持ち込む場面がありました。
 キラパティにでも行くつもりか? エリのマネージャー候補というオチも想像してましたが。

 ハッカーとして技術面を支えると同時に、重い過去で異彩を放っていた人物です。
 はじめを取り戻した後も欠かせない人材で、彼個人としての推移はアプモンの美点のひとつ。
 勇仁が目立ってる時は出ないことが多いなど、どっちかというと構成の被害を受けたタイプでしょうか。

 ディープウェブに出入りしつつ、ダンテモンに差し入れしてたくだりは好感度が高いです。
 そーいえば、ダンテモンって結局なんだったんでしょうね。
 
 
 
・ハデスモン→ハックモン
 
 メインどころではおそらく最も冷静な判断力を持っているであろう人物。
 ハデスモンとしては、リヴァイアサンへ初めて明確な手傷を与えたことで印象深いものがあります。

 後日談ではやはり「クレームブリュレ…!」ボッ を挙げたいです。なぜ火がついた。
 
 
 
・はじめ

 ブートモンのバディになり損ねた感がある人物。
 ドライヴァーたち以外では唯一、アプリ化されずに持ちこたえていた人物でもあります。
 今回については特に何かしてたわけじゃないんですけどね。そこは現場要員じゃないので仕方なし。
 後日談では、レイとのキャッチボールが微笑ましいですね。

 今後の成長が楽しみです。これは二期に期待ですね。えっ、二期ですか? ないモフ。
 
 
 
・勇仁(YJ14)

 YJ14としての人格は事実上無視された人物。

 結局、勇仁としての人格はコトが起こるまで何も知らなかったのですね。49話のアレは模倣だったか。
 ハルとの再会までには、おおむね全てを把握してたみたいですが。
 そうなんじゃないかと思ってました。ここまで引っ張った以上、話を畳むにはそうするしかないし、
 ミネルヴァがシロであるのなら勇仁に可能性を見出してアプリドライヴを託した、という説にも裏が取れます。
 だからこそ、こんな終盤にやるネタじゃないって話なのですが。

 最終的に勇仁の人格はリヴァイアサンをも抑えつけ、ハルの代わりに自滅プログラムのスイッチを入れます。
 もっとも本編の推測からみて、ハルがどちらを選択したとしても彼の人格が表に現れていた可能性はあったのですが。
 あの時点でリヴァイアサンは意図を勇仁に伝えており、彼を含めて事がどう推移するか見守る方向に移った…のかも。

 そうして結局はリヴァイアサンに巻き込まれる形で消滅を遂げるのですが、ボディは残りました。
 ラストシーンでは、どうやら再起動したと思しき描写があります。それともバックアップボディ?
 いずれにせよ、もろもろブチ壊しですな。せっかくハルが目的を見つけたというのに。

 ハルを押しとどめ、代わりにボタンを押す場面において彼は主人公キャラでした。まるで馬神ダンのような。
 ハルが彼にとってヒーローであるように、彼もまたハルにとってのヒーローでありたかったのかもしれません。
 最後でブチ壊しですけど。大事なことなので二回言いました。
 
 
 
・オフモン

 あろうことか、勇仁の最期? に居合わせないというバディにあるまじき冷遇を被っています。
 そこはハルとオフモンの両側から声をかける場面だろうが!! なに考えてんじゃコラァ!!!

 後日談では妙に明るく再登場しますが、視聴者としては「えっ、生きてたの?」となるレベルの場面。
 それもこれも、巨大リヴァイアサンが粉々にされたというのに脱出したシーンがないせいなのですが。
 あんだけでかい穴が開いてたんだからもちろんみんな脱出したよ? とでも言いたいのでしょーか。

 もうバディはいないのに一体どうするんだろうなと思いましたが、どうやらその心配はなさそうです。
 ラストシーンにも当然のようにいないんですけどね……
 
 
 
・ブートモン

 後日談にちょろっとだけ登場。引っ張っっておいて5話近く出番がなく、最後もこの扱いです。
 せめてオンモンの姿を見せてほしかったんですが、それすら無しでした。
 はじめのバディになるかどうかはミネルヴァが消えた以上、限りなく未知数ですね。
 
 
 
・デウスモン

 ……で、こいつ本当に何だったんでしょうね。
 
 
 
・リヴァイアサン

 装置感が抜けないままいきなり恐怖を訴えだすという、すごい一足飛びをかましたラスボス。
 あのですねェ、そういうことするのにも仕込みって要るんですよ?
 最後までよくわからん方だ。

 後半では勇仁を乗っ取ってあれこれ語り出しましたが、結果的にYJ14の存在意義がゼロになってます。
 YJ14がリヴァイアサンを受け入れ、統合される場面があったのならまだマシだったのですが。
 せめてYJ14を表に出してくださいよ。これじゃあ甲斐がない。

 ラスト前の推測を信じるなら、あの時点でハルの選択次第では人類を解放する気があったようですね。
 全人類を救う、という選択肢にガチで自己崩壊プログラムを仕込んでるあたり、本来はマジメなのかもしれません。
 そう見せてただけで実際は能動的活動を引き上げて潜伏、見守りモードに入っただけとか言い訳はいくらでもつきますが。

 あれこれ書きましたけど、本来言いたいことはひとつだけです。
 リヴァイアサン主体の時はちゃんと速水さんに喋らせろよ! おい!!
 
 
 
・ミネルヴァ

 流れの中で衛星ごと破壊されましたが、感謝されただけで割と流されたラスボスの生みの親。
 でも確か巨大リヴァイアサンの中にデータを送り込んでたはずなんで、彼女?も生き残ってるかもしれませんね。
 だとしたら顛末の後も、どこからともなくアプリドライヴが子供たちのもとへ届けられるのかもしれません。

 神アプモンたちに送られたアレは、さしずめMコードとでも言うのでしょうか。
 亜衣ちゃんのついでに録られたかのような音声が涙を誘います。
 
 
 
・電衛門じいちゃん

 一連のドサクサに紛れ、アプリアライズして肉体を手に入れてました。ただし老人のまんまです。
 最初は意図がわからなかったのですが、役目が済んだのでもう長生きするつもりはないのでしょうか。
 なんだかんだで、ハルが30代ぐらいになるまではしぶとく生き延びてそうですが…
 
 
 
・亜衣とワトソン

 後日談にちょろっとだけ登場。ワトソンの方はセリフなしです。
 亜衣ちゃんも、主人公憧れのマドンナとは思えない扱いでした。もはや単なる秘密基地提供者です。
 ねりねりで思い出したのですが、オフモンに見せたあのドSな顔は結局なんだったのでしょう。
 
 
 
・ナイト

 後日談でそれらしい後ろ姿がちょっと映ったのみ。同じ画面にはワトソンたちも映っていました。
 予想はしてたけど、結局セリフすらなしか…でも、いっそその方が幸せかもしれませんね。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 リヴァイアサンの世界で微妙に抵抗してる描写がありました。
 実はスゴい精神力の持ち主なのかもしれません。あの場面では本人かどうかさえわからなかったけど。
 後日談では楽しそうにしてました。何よりのことです。
 
 
 
★最後に

 序盤は期待してたんですが、1クール目をピークに低空飛行を続けてそのまま胴体着陸した感じでした。
 正直、最後の方はだいぶ冷めていてやや事務的にキーボードを叩いていた面を否めません。
 アルティメット4をソードマスターヤマトしたあたりが決定打になっちゃったかなぁ……

 triと同じく、円盤の確保さえ「どうしても見たかったら録画も配信もあるし…」と躊躇っているレベルです。
 せめてあちこちで聞こえてくる声のように、デジモンの一派として存続し続けるのを祈るばかりです。
 少なくとも、デジモンの方にはそれをやるだけの世界観的体力がある。
 

人工知能の見る夢


人工知能の見る夢
 
 
★あらすじ

全ての神アプモンを取り込み、全人類アプリ化計画へ向けて動きだすリヴァイアサン。
電衛門の導きではじめの待つ秘密基地へ逃れたハルたちは、いちかばちかの賭けに出ます。
人工衛星に隠されていたミネルヴァの力を借り、リヴァイアサンをハッキングさせて
中で奮闘中のガッチモンたちを脱出させる経路を作り出そうというのです。

そのためには東京ハイタワーの上に登り、人工衛星が通過する前にアンテナを上方へ向け
ミネルヴァ覚醒のためのデータを送り込まねばなりません。
ところが、アンテナは妨害かトラブルの類で機械制御できない状態に陥っていました。
そこでハルがタワーの頂へ出向き、手動でアンテナを動かそうと試みます。

あとを追うエリたちの前に妨害の意図か、ふたたびYJ14が現れました。
彼を激しく糾弾するエリは自らの格闘能力にまかせ、果敢に時間稼ぎを仕掛けてゆきます。
その間に頂上へたどり着いたハルは、散乱したケーブルを使って自らを重石とし、
アンテナを狙いの方向へ動かすことに成功。同時に、ガッチモンたちがデータ防御壁を破壊。
レイが送り込んだデータで覚醒したミネルヴァがハッキングを仕掛け、ついに経路が開きます。

しかしその時、ケーブルが解けてハルの体が東京上空に投げ出されてしまい…

 
 
★全体印象

51話です。
リヴァイアサンの計画が最終段階に及ぶ中、これを阻止せんとするハルたちの奮闘が描かれます。
ガッチモンたちは中から、ハルたちは外からミネルヴァの力を借りてのハッキングに奮闘していました。
これは、彼らが取り込まれていなければ起き得なかった状況でしょう。
それとも、リヴァイアサン側はこのことさえ計算づくだとでも言うのでしょうか。

前回からこっちハルが急激にレベルアップしており、いつになく凛々しい顔も見せるようになってます。
しかし、フリーダム入手後のキラ・ヤマトにも似た唐突さを感じずにはいられません。
もっとも、最後は自分の策で自分を大ピンチに陥れてしまうのですが……

作画は一目でわかる、最後の直井作監。脚本は久方ぶりの加藤陽一さんでした。
加藤さんはシリーズ構成の方をメインとしているのか、あんまり本編では書きませんでしたね。
つまり、大筋の問題は半ば以上この方にあるということに……
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 「一皮剥けましたよ」という表現か、先頭に立って行動する場面が非常に目立ちました。
 「直感に従ってとにかく走り出す」という主人公の典型みたいな行動も披露しています。
 むしろ普段からこれくらいだと良かったのですが。

 何と言いますか「最終話も近いし、そろそろコイツに本気出させてみますか」という
 脚本側の姿勢が透けて見えるようなのです。あまりいい傾向ではありません。
 全く同じ内容だったとしても、これまでの積み重ねが効いてさえいれば印象は違うはずなのですが。

 あ、でも最後にタワーから落っこちちゃう締まらなさはある意味彼らしかった気がします。
 ここから、YJ14=勇仁が思わず救いの手を差し伸べたりする流れに繋げられそうですね。
 たぶんガッチモンが助けるのでしょうけど。

 
 
・ガッチモン
 
 こっちはいつも通りという感じ。良くも悪くも変わりません。
 しかし、ガッチクローの威力が当社比数倍ぐらいになってた気がします。
 底力か、ラスト前の演出暴走か。
 
 
 
・エリ
 
 YJ14の言動に義憤を燃やし肉体言語に訴えるという、格闘少女らしいところを見せました。
 パンチと言いつつ蹴りを繰り出して虎次郎にツッこまれたりしてますが、それに対しては
 「ハルをひどい目に遭わせたんだからこれぐらいのフェイクは当然」と返しています。
 これは所謂ハルエリとしてポイントが高い言動でしょう。
 
 
 
・ドカモン
 
 ガッチモンらと共に神アプモンのデータを残して行動、リヴァイアサンのデータ障壁を破壊すべく
 内部を奔走しました。彼はガッチモンとともに、最後の詰めへたどり着いた人物です。
 ガッチクローに乗ってのヤケクソみたいなパンチ攻撃で、事実上の決め手を取りました。
 技ごと壁をブチ抜いても平気だなんて、本当に頑丈ですね。
 
 
 
・虎次郎
 
 唐突に「すげえよハル」と太鼓持ちみたいなことを言わされた人物。
 エリに比べると、残念ながら特筆できるほどの行動はしていません。
 そのエリと共にYJ14を責める場面でも、目立ってたのはエリの方ですし……
 
 
 
・ミュージモン、ハックモン
 
 並アプモンとしては広域攻撃を得意とする二人。
 リヴァイアサン内部においては、襲いくるワームを阻んでガッチモンとドカモンを先行させてます。
 オフモンと並んで美味しい役回りですが、後でフツーに出てくるでしょう。
 この手の展開で「ゴジラ ファイナルウォーズ」を上回るものはある意味知りませんけど。
 「おい、先に行けって言ったろ」と後からピンピンして現れるアレです。
 
 
 
・レイ
 
 ドライヴァーの中ではオペレーター役を担当。
 ま、この手のコトができるのは彼だけなので妥当な人選です。
 その彼でも動かせなかったところを見るとシステムが半ば掌握されてたのか、それとも
 この混乱でアンテナ制御系システムが死んでたせいですかね。再構築の暇はさすがに無いし。
 
 
 
・はじめ

 電衛門じいちゃんがガードを施していてくれたおかげで、分解されずに済んでいました。
 実働メンバーには加わらず、ハルたちを見送る立場です。
 ドライヴァーになってブートモンと共に戦う場面を期待してましたが、アテが外れましたか。
 いや、まだ最終話がある。
 
 
 
・勇仁(YJ14)

 放置しておいてもいいのに、なぜかドライヴァーたちの前に現れています。
 ハルたちの行動が無駄だと言い切る割には、妨害みたいなこともしていました。
 やはり明らかに拘っています。自分では気づいてないのでしょうか?

 それとも「自分が妨害するから無駄だ」とでも言いたかったんですかね。
 という割には、あまり妨害には積極的じゃなかった気がするんですけど。
 もちろんエリが邪魔をしてるせいはありますが、その排除にも積極的じゃないですね。

 ここに至っても鉄面皮が崩れないままです。そろそろ盛大に崩し始めないと間に合わない気が…
 
 
 
・オフモン

 お前、結局全部知ってたのか……どの時点から?
 少なくとも46話の段階では知ってた風ですから、最初からじゃないにしても登場からそこまでのどこかかな。
 それとも捕まって救出されるまでの間に、何かがあったんでしょうかね。

 ってか、あそこまで言いなりになってるからにはそれなりの理由があると思ってたのですが
 ひょっとして「勇仁はバディでもあるから」ってだけ? そんなアホな…
 止めたかったんならもっと具体的にアクション起こしましょうよ。おじさん全くわからんかったぞ。

 ってか君、止められなかったって言うけどそもそも止めようとすらしてないやないですかい。
 
 
 
・デウスモン

 で、こいつ一体何だったんでしょうね。やっぱり最初の神アプモンってことでいいのかな。
 自分の役目をちゃんと理解してたようには到底見えなかったのですが……
 
 
 
・リヴァイアサン

 前回に増して装置感がすごいです。
 実質的なラスボスはYJ14で、こいつとの戦いは後始末同然になりそうな感じ。
 
 
 
・ミネルヴァ

 今回で完全にシロと確定しました。ごめんなさい。もう何もないよな…?
 覚醒するやエネルギーの集合体となってリヴァイアサン内部を駆け巡るなど、さらっと描かれますが
 不肖の息子であるリヴァイアサン以上にトンデモです。
 それにしても喋りませんね。38話のアレも本人が喋ってたのかどうか。
 
 
 
・電衛門じいちゃん

 38話以来の登場。ハルたちに上述の秘策を授けた人物でもあります。
 事ここに至っても彼の頭脳に頼りがちというか、完全に「困ったときのじいちゃん」になってますね。
 ハルが「信じてるだけでプランは何もない」ことをも悪い意味で露呈させてしまってます。

 まあ、ノープランなのはガッチモンも同じだったのですが…
 てっきり、ガイアモンになったことで何かを掴んでいたのかと思ってましたよ。
  
 
 
・ワトソンと亜衣

 前者は逃げりゃいいのに上空の現象を写真に撮りまくり、その最中に案の定粒子化されました。
 後者は親子ヒシと抱き合いながらの粒子化です。
 ワトソンはだいぶ前から諦めてましたが、亜衣はもうちょっとこう何か欲しかった。
 まさかお見送り役がはじめ一人とは……

 一番アレなのは、亜衣がいなくなっても「すでにここにも手が…」な確認に流れが終始してたことです。
 せめて机にバンと両手を突いて「亜衣ちゃん…!」ぐらいは言って欲しかったぞ。
 
 
 
・巻き込まれおじさん

 毎度アプモン事件に巻き込まれる人。
 今回は人類アプリ化計画のイメージ絵の中に出てきました。これまでで一番の災難ですね。
 ただし、本人が取り込まれる場面は存在してなかったりするのですが。
 
 
 
★次回予告

 次回で最終話。
 シンギュラリティとは技術的特異点のこと。そして、人類と人工知能の未来をも漠然と指します。
 それが吉と出るか凶と出るかは、これからの世を支える若い世代にかかっているのかもしれません。
 

希望の絆! ハルとガイアモン!!

★あらすじ

ついにアプリアライズし、現実の世界に現れたリヴァイアサン。
その力は、周囲の人々を次々とデータ化してゆきます。
アプリドライヴの力で難を逃れたエリ、虎次郎、レイとバディ達はこれを止めようとしますが、
デウスモンの卑劣な戦法の前に行く手を阻まれてしまいます。

そこでレイの一計により、ハデスモンが敵の攻撃に間隙を作ることで攻勢へ転じます。
かくて再びデウスモンを追い詰めるのですが、何とそのデウスモンをリヴァイアサンが捕食。
抵抗むなしく、ポセイドモンたちも続けてリヴァイアサンに飲み込まれてしまいました。
神アプモンたちを取り込んだリヴァイアサンの多頭には、不気味なシグナルが浮かび……

一方、ハルは全てを取り戻すため遂にバディを神アプモン、ガイアモンへ進化させました。
試すかのようにリブートモンをけしかけるYJ-14でしたが、逆に圧倒される流れとなります。
戦いは一気に現実世界へと至り、ハルも仲間たちと合流を果たしました。

ところがその直後、リブートモンもろともガイアモンまでが飲み込まれてしまいます。
皆が途方に暮れる中、しかしハルだけはまだ希望を失ってはいませんでした。
敢えて渦中に飛び込む形となったガイアモンの、ガッチモンの真意とは……?
 
 
 
★全体印象

50話です。
リヴァイアサンの狙いがいよいよ明確化する一方、最後の神アプモンであるガイアモンが登場し
お話的にはいよいよクライマックスに突入してゆきます。

ただしガイアモンは格闘オンリーで戦っており、必殺技の類はまだ出していません。
ちゃんと使うのは次回後半か、または最終話になるでしょうか。
予告を見るに神アプモンのデータを取られた? だけで彼ら自身は無事なので、ここからですね。

しかしながら流れ的にはちょくちょくおかしなところがあり、割と細かいツッコミどころが多いです。
詳しくは個別項目で。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 なんか一足飛びに最終レベルへ至ったような印象。
 必ずしも成長しないといけないわけじゃないんですが、そのためには主にメンタルが最初から完成しており
 「コイツは良い意味で変わる必要がないんだな」と思わせるだけの説得力が必要です。
 クロスウォーズのタイキなどはその最も良い例でしょうか。実はタギルもですけど。

 ハルの弱点は成長型なのか完成型なのか、それすらもあやふやな所かもしれません。
 リブートモンを前にしても一歩も引かぬ姿は絵面だけなら頼もしいのですが、その裏付けが足りない……
 彼という人物を形成する上において、勇仁の存在へ依存しすぎたのが原因でしょうか。

 このあたりはいずれ、最終話にでも総括しようかと思っています。
 
 
 
・ガイアモン
 
 ガッチモンが神アプモンに進化した姿。
 ハデスモン以上に白が主張するカラーリングで、かつ赤色が目立つように配置されています。
 シルエットはスサノオモン、パッと見の色印象ではシャイングレイモンを思い出させますね。
 ハルが胸の前に来たとき、デザイン的に一瞬そのまんまフェードインするのかと思ってしまいました。
 それじゃテイマーズですけど。

 上述の通り、必殺技の類は使っておらず格闘のみでリブートモンに向かっています。
 しかしながら破壊力は凄まじいものがあり、パンチ一発だけでリブートモンが隔壁を何層もブチ抜き
 それでも止まらずに壁へ叩きつけられるほどのパワーを見せつけています。
 その後もリブートモンを滅多打ちにし、ARフィールドを突き破って現実世界に飛び出しました。
 神アプモンの強大さは今まで随所で示されてきましたが、その中でも一線を画する強さかもしれません。

 …なのですが、リヴァイアサンと対峙した際には2コマ漫画みたいな流れで飲み込まれています。
 もちろん何か狙いがあってのことなのは確実なんですけど、手前にあんだけ大見得切っといてアレだと
 見てるほうは相当ズッコケざるを得ません。ワザとやってんのかってくらいに締まらない流れ。
 タイトルの割にいまひとつハルと会話せず、ガッチモンとしては一度も出てきてなかったりするし…

 あとこれは個人的な意見ですが、進化前の段階でYJに名前を呼ばせちゃったのはアウトでしょう。
 そりゃ大抵のことは把握してるのかもしれませんけど、茶番感が半端なくプラスされてしまいます。
 頼むから空気を読んでくれ。
 
 
 
・エリ組、虎次郎組、レイ組

 一度はリヴァイアサンに取り込まれそうになるものの、アプリドライヴの守護で難を逃れています。
 この土壇場で助けてくれたところをみると、ミネルヴァはシロで確定ですかね。
 もう話をこれ以上ややこしくする段階じゃないでしょうし。

 基本的にはエリが惨状を目にして激情にかられるのを含め、前回の繰り返し。
 ただし戦場が現実世界のため、ARフィールドでなら圧倒できていたデウスモンに苦戦を強いられてます。
 パワーがありすぎて全力を出し切れない流れは、セイバーズ33話を思い出しますね。
 あっちはエネルギー攻撃に頼らず、ジオグレイソードによる直接攻撃に切り替えて逆転してましたが。

 苦境を脱すべくハデスモンが囮となってデウスモンの攻撃を空中へ逸らし、その間隙を縫って
 ポセイドモンとウラノスモンが攻撃するという作戦へ切り替え、再度優位へ立っています。
 恐らく、位置関係をコントロールすることで数の優位もあり、もはや必勝の流れだったと思われます。

 が、これを見て「資格あり」と判断したYJ14の報告により、リヴァイアサンが本格活動を始め
 デウスモンを皮切りにポセイドモン、ウラノスモン、ハデスモンと次々に飲み込まれてしまっています。
 彼ら神アプモンのデータは、どうやらリヴァイアサンの糧となるために育成されていたようですね。
 つまり、ここまでの流れも全てヤツの計算通り。

 それがひっくり返されるとしたら、それは次回以降になりそうです。
 
 
 
・はじめ

 今のところはまだ無事です。
 神アプモンの出現こそがリヴァイアサンの狙いだと、いち早く見抜きかけてますね。
 
 
 
・勇仁(YJ14)

 狙い通りにガイアモンが現れ、リブートモンを圧倒していたので上機嫌にしていました。
 そのガイアモンが飲み込まれた際には、ハルにはもう何もできないだろうと呟いています。
 冷徹、冷血なようでいて、今もなおハルにこだわってますね。

 立場的にはリブートモンどころかデウスモンよりも上位、事実上の敵陣営No.2にしか見えません。
 星の数ほどいる人型端末の一体にすぎないかと思ってたら、そんなレベルをはるかに超えてました。
 これ、もしかすっと彼自身が最終的にリヴァイアサンそのものになるのでは…?

 というか、むしろ最初っからそれで良かった気すらしますな。
 デウスモンが取り込まれるくだりでは、もはや完全にリヴァイアサン自身の代弁者でしたし。
 いつまで経ってもあまり崩れてくれないので、せっかくの進化に水をさしてる気が……
 
 
 
・リブートモン

 ガイアモンの噛ませ。
 バトルではほとんど良いところがなく、一方的にタコ殴りされるままになってしまってます。
 明らかに迷いを抱いていたので、気合の差はあるにしても明らかにやられ過ぎ。
 最終的にはガイアモンを羽交い締めにした状態で、そのまま一緒にリヴァイアサンに飲み込まれました。

 立ち位置がふわっとしたまんま流れでポンと出てきたうえ、強さもほとんど示してないので
 それがガイアモンに圧倒されただけでなぜ珍しくYJ14にリアクションを取らせる流れになったのか、
 どうにも納得がいかなかったりします。おかげでガイアモンの強さまで曖昧になってくるという。

 で、結局オフモンはどーゆーポジションなんすか? どこまで知ってたんすか?
 せめて次回ではなんか言ってください。お願いします。

 あ、そーいえば片割れのブートモンはどうなるんでしょう。オンモンとして出てくるのかな?
 
 
 
・デウスモン

 ポセイドモンたちの当て馬。
 リヴァイアサン復活のためのデータ集めと邪魔者の排除、そして神アプモンが現れた際には
 その力をテストするというのが役割の全貌だったようです。
 どう見ても、当の本人がそのことを意識していたよーには見えなかったのですが。
 結局どういう心算でリヴァイアサンの下についてたんだ、コイツ…

 まあ無理矢理に解釈するなら、彼はリヴァイアサンによって作られた存在なのでしょう。
 つまり最初の神アプモンです。ダンテモンはその失敗作だったんじゃないでしょうかね。
 というより、ダンテモンの自我が強すぎて反逆されてしまったのかも。
 とりあえず忠誠度がカンストしてるように見えるんで、そこを改良した存在なのかもしれません。

 さて前回からこっち株を下げる行動しかしてないコイツですが、今回がまたさらにヒドいです。
 ポセイドモンが自らの体を盾に街を守ったのを見て味をしめ、わざと市街地を狙い始めるくだりは
 仮にも神アプモンでありながら、目を覆わんばかりのセコさ。小さい、小さすぎるぞ自称全能!
 虚勢でもいいから、我が負けるはずがないと正面切って向かってきたらいかがです。分身はどうした。

 最後は小物ゼリフの役満みたいな言動を遂げたのち、リヴァイアサンに吸い込まれて退場しました。
 お前はピコデビモンか。中の人はヴァンデモンだけど。
 
 
 
・リヴァイアサン

 前回の流れを完全無視した人。

 多頭から発せられる波動を受けた人間は、体の一部に「L」の刻印があらわれます。
 リヴァイアサンにとってのマーキング、もしくは識別タグを内包したものでしょうか。
 この状態に陥るとリヴァイアサンの意思ひとつでデータ化され、その体内に取り込まれてしまいます。
 アプリドライヴならこの影響を遮断できるので、エリたちはデータ化を免れていました。
 あるいは、素のアプリドライヴだと防ぎ切れないのかもしれませんが。

 また、どうやら神アプモンを自らの進化のための血肉として利用しようとしています。
 完全復活、ないし最大顕現にあたってYJ14などあらゆる材料を使い、そのための準備をしてたのですね。
 はじめを捕まえてブートモンを作らせたのも、あくまでその一環でしかなかったというわけだ。

 しかしながら前回の印象と異なり、饒舌さはほとんどありません。
 神アプモンを取り込んだ際、一言二言喋るだけにとどまっています。装置感がものすごい。
 おかげで流れがますます勇仁に傾きそうなのですが、次回で少しは類推材料が増えてくれるのでしょうか。
 
 
 
★次回予告

 さすがにえらいことになってます。
 土壇場なのに、憧れのヒロインらしいことを特にしないまま一時退場しそうな亜衣ちゃんが不憫でなりません。
 

奇跡の最終進化!  神アプモン降臨!

★あらすじ

デウスモンによって連れ去られ、次々とデータ化されてゆく人々。
そのデータは全て、リブートモンによってヴァイアサン再起動のための糧にされていました。
これこそが、人類アプリ化計画の正体だと言うのでしょうか。

義憤に震えるエリ、虎次郎、レイはバディを神アプリアライズに至らせて立ち向かいます。
現れたポセイドモン、ウラノスモン、ハデスモンの三体の力もまた圧倒的でした。
戦いはディープウェブを貫き、ARフィールドにまで至ります。

一方、いまだショックから立ち直れないハル。
その許に突如勇仁が現れ、なぜか神アプモンへの進化を迫ってきます。
折れた心のまま、ついには逃げることも放棄しそうになるハルでしたが、ガッチモンの激励や
勇仁にもまだ何かが残っていることを直感し、ついに戦う決意を固めます。

しかし同時に、卵のデータをコンプリートさせてリヴァイアサンが現界してしまいました。
異様な巨体のリヴァイアサンはドライヴァーたちを「選ばれし子供」と呼びはじめ……
 
 
 
★全体印象

49話です。
神アプモン同士の激闘と、ハルの葛藤がメイン。
勇仁は冷酷に振舞いつつ、どうやらハルを神アプモンへ誘導していたように見えます。

つまりこれ、全部リヴァイアサンの目論見どおりってことになりますね。
詳しくは後述しますが、1話の「仕組まれた出逢い」ってのはそういうことなのかも。
ここに至っても具体的に現れないミネルヴァのことも疑ってしまいそうです。前から疑ってたけど。
ただ、リヴァイアサンが「再起動」してるのは気になるのですが……

バトルは満を待してという感じで、さすがに迫力があります。
グローブモンVSカリスモンを演出した田中演出が、その本領を発揮した印象。
画面は金ピカですが、デザインの差別化もあって単調な画面にはなっていません。
人物作画も普段よりちょっと濃いめなような。
 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 特に抜きん出たところはないけど、仲の良い友人と一緒に普通の学校生活を送り、
 普通に社会に出て、普通に歳を取ってゆく。
 それは普段忘れかけているだけで、とても幸運で幸福なことです。

 ひょっとしたら、彼はただそれだけで満足だったのかもしれません。
 やりたいことが見つからなくても、特別な何かがなくても、ただ毎日を懸命に楽しく過ごせれば
 それだけでよくて、ただ少し物語の中のような冒険がしたかっただけなのだと思いました。

 だけれど、それだけで本当にいいのかと叫ぶ部分も彼の中には確かにあって。
 本当に大事な時、この先後悔しないで生きてゆけるかどうかの瀬戸際。
 そこで決断を下せるのは自分だけなのです。なぜなら、人は生まれた時から人生の主人公なのですから。

 主人公とは、どんな絶望にも負けずに抗うことができる者。
 そして同時に、自分の意思で自分のやりたいことを決断することができる者のことです。
 エリや虎次郎、レイがその資格を得ていたのだとすれば、彼もまたついにその資格を得たのかもしれず。

 そしてそんな強い意思を持った人間をこそ、リヴァイアサンが求める者だとすれば……
 
 
 
・ガッチモン
 
 自暴自棄に陥りかけたハルを懸命に支え、彼が自分を取り戻すキッカケを作りました。
 何かを求めていない人間のところには存在していられない、と語っています。新設定か、言葉の綾か。
 ハルが心のうちで叫び続けている渇望を、アプモンとしての本能で察知していたのかもしれません。
 今持っているこの無限大とも言える可能性を、大きく花開かせる何かを掴み取りたいと言う願いに。

 しかし、まずは全てを取り戻してから。
 勇仁が何者であろうと取り戻す──その決意を固めたハルとともに、大地の神が目覚めようとしています。
 
 
 
・エリ
 
 デウスモンへ啖呵を切り、ドカモンをポセイドモンに進化させました。
 吸い込まれる人々を目にした前後の涙は恐怖だけでなく、彼女の優しさのあらわれでもあります。
 バディの強さを見て思わず崖上でドヤるという、上から目線キャラかつお茶目な側面も完備。
 
 
 
・ポセイドモン
 
 オウジャモンがさらに進化した神アプモン。「無敵」の能力を持っています。お前は何を言ってるんだ。
 しかし実力はその肩書きに見合ったものがあり、デウスモンの雷撃を張り手一発で防いだばかりか
 必殺技さえも押さえ込んでしまうレベルで、無敵の名に恥じない鉄壁の防御力を見せつけています。
 こうして見るとなるほど、ドカモンの系譜って感じがしますね。

 必殺技のトライデントフォールは、ネットの海を貫いてデウスモンごとARフィールドへ運んでしまう威力。
 浜辺では久々にクックモンが登場しました。店の安否が気遣われます。
 
 
 
・虎次郎

 デウスモンを「超ノれねェヤツ」と断じ、エリやレイと共に神アプモンを出現させて立ち向かっています。
 この土壇場でなにげに「神ノれる」と言う新フレーズも編み出しています。

 スケールの違う彼らドライヴァーが戦いに随伴するため、長方形の移動フィールドが登場しています。
 これが出てきたのはセブンコードバンドからですが、用意されていたのか急遽作られたものか……
 ミネルヴァとて、神アプモンの存在ぐらいは承知していても不思議じゃないのですが。
 
 
 
・ウラノスモン

 エンタモンが進化した神アプモン。「覚醒」の能力を持っています。はあ。
 巨大な腕を備える割には俊敏で、拳の一撃はそれだけでデウスモンの巨体を揺るがせるほどです。
 必殺技のアストラルイラプションは指からマシンガンのように光波を連射し、敵を打ち砕くというもの。
 一発一発がポルテメロスに匹敵する威力とか、そんな設定がありそう。

 もう一つの技、ハロー・ハローは腕に暴風をまとわせて殴り倒す格闘系の技のようです。
 これによって、一撃のもとにデウスモンの分身を破壊していました。
 
 
 
・レイ

 エリや虎次郎が怒りに燃える一方、相変わらずクールに構えている男。内心かなりムカついてそうですけど。
 現実世界に戻ってきた場面では二人の下敷きになるという、いささか損な役回りをもらっています。
 ある意味じゃご褒美かもしれませんけど、彼にその手の趣味は無い…はず。
 
 
 
・ハデスモン

 リバイブモンが進化した「変化」の能力を持つ神アプモン。
 味方の神アプモンでは唯一、黄金よりも白を主体としたカラーリングを備えています。
 優れた飛行能力を誇り、デウスモンを軽々と抱えて上空から叩き落とすなどパワーにも優れています。

 必殺のメランエクスプロージョンは紫電の柱を発生させ、敵を高々と吹き飛ばす技。
 ディープウェブを貫くその威力に、バディであるレイ自身が驚いています。
 もうひとつの秘技ヘル・カキアは周囲の環境を自在に変化させ、それをもって敵に攻撃します。
 ハッキングの超パワーアップバージョンとでもいいましょうか。
 劇中では分身デウスモンの周囲に突如巨大ビル群を出現させ、その質量で押しつぶしていました。
 
 
 
・はじめ

 拉致された人々のスマホをハッキングして敵の居場所を見つけたり、相変わらず有能です。
 しかし次回ではさらに事態が悪化するので、彼も安全ではなさそう。
 
 
 
・勇仁(YJ14)

 ちょっとだけ「勇仁」になってハルの前に現れてましたが、終盤に初めて予想外の事態を迎えたので
 アレが本当に「勇仁」だったのか、それともYJ14による表層的模倣に過ぎなかったのかはわかりません。
 あの場面が軽くホラーだったのは確かですけれど。
 つうかその服、割と自在に変えられるんですね。便利だな。

 上述の通り、まだ「ハルの親友」としての勇仁が強く残っているようです。
 それについては明らかに予想外だったようで、不可解を口にしていました。
 「勇仁」がやっぱり別人格で抵抗しているのか、それとも本人も知らないうちに「そうなって」いたのか…
 片目だけが「勇仁」のものに戻っている演出はベタながら印象的。

 展望を見せながらも、目論見そのものはうまく運んだと見えて早々に撤退しています。
 それともこれが彼の「ハルを守る」という願いなのでしょうか?
 
 
 
・リブートモン

 ゲーム版ラスボス。
 本編ではデウスモンが集めた人間のデータを使い、リヴァイアサンを再起動させる役割です。
 ブートモンの人格は感じられず、ほぼシャットモンの延長上としての扱い。
 割とさらっと出てきたのですが、前回に続いて明らかに葛藤していますね。
 それでも勇仁のそばにいる理由がある、ということなのでしょうか。

 しかしまさかリヴァイアサンの卵?を呼び出すとは、超重要ポジションですね。
 シャットモンの出現も、ブートモンの誕生も全てはこのためだった…?
 
 
 
・デウスモン

 人々を同時多発的に拉致し、リヴァイアサン再起動のためのデータとして集めていました。
 どうやら、コイツの役割はそれだったようです。相変わらず存在原理がよくわかりませんけど。
 データ化されてゆく人々のさまは、直接的じゃないだけで本作随一のえげつない場面と言えましょう。

 バトルでは三体の神アプモンを相手に、前回と打って変わって苦戦が目立つ扱い。
 自ら分身を生み出して粘るものの、リヴァイアサン出現の段階でその分身もことごとく倒されてしまい
 だいぶ追い詰められていました。いささか小物臭が漂ってきています。

 次回においてもまだまだ粘るみたいですが、このぶんだとよく分からないヤツのまま倒されそう。
 
 
 
・リヴァイアサン

 リブートモンの再起動能力により、ついにその姿を現しました。
 その姿は多頭龍をかたどった要塞のようで、神アプモンをもはるかに凌ぐ巨体を誇っています。
 これが最終形態かどうかはわかりませんが。

 出るやいなや、アプリドライヴァーたちをむしろ賞賛する言葉を放っています。
 これはつまり、ハルたちが神アプモンに到達することをも予想していたということになりますね。
 アルティメット4ですら、神アプモンになるための言わば触媒としか考えていなかったのでしょうか。

 この言葉の意味として真っ先に思いつくのは「選別」です。
 彼?はハルたちの周囲に偶然を装った必然をバラまき、ここまで来るように誘導していたのかもしれません。
 それを成し遂げたときこそ、自分の作る新世界に相応しい者として連れてゆくつもりではないでしょうか。
 「連れてゆく」というのがどーゆー形で行われるか、それはわかりませんけど。

 こうなると、ハルたちに力を貸していたミネルヴァもグル、という自説がますます現実味を増します。
 勇仁がアプリドライヴァーになれたのも、両者の間に約定があるか同一存在だったら何ら不思議じゃないですし。
 アプリドライヴDUOが突然出てきたのも、神アプモン進化のための下準備と考えることができます。

 ただ「再起動」というのが気になるんですよね。過去にシャットダウンしてたことになる。
 ってことは、誰かがリヴァイアサンの能動的アクションを止めたってことです。神グレード封印も恐らくその一環。
 そんなことができるのはミネルヴァぐらいだと思うのですが……

 中の人は速水奨さん。これまたラスボスっぽい人を連れてきましたな。
 攻撃的な外見にそぐわぬ穏やかな語り口はさすがに大ボスっぽい。同時に、ミネルヴァの面影を強く感じます。
 もともとは同一存在だったのだから当たり前ですけど。
 
 
 
★次回予告

 あと3回ですね。
 現段階でこの状況だと、最終話は後日談オンリーにできなくもなさそうな。

起動! 人類アプリ化計画!

★あらすじ

突如として変貌し、チップ化したブートモンをウィルス化してしまう勇仁。
暴走状態になったブートモンにより神グレードのロックが解除され、天からデウスモンが現れます。
エリ、虎次郎、レイが立ち向かいますが、デウスモンの前に手も足も出せません。

これまでの事は全部ウソだったのかと、勇仁──YJ14に詰め寄るハル。
返ってきた答えは、全てが出会いから仕組まれていたという冷酷なものでした。
YJ14は電衛門の孫であるハルを監視するため、リヴァイアサンが送り込んだ存在だったのです。
ハルに近づいて信頼を勝ち取り、最も重要な場面へ居合わせることができるように。

デウスモンの力で場はARフィールドへと移り、その必殺技が表層を崩壊させてゆきます。
サイバー九龍にまで落ち込んだエリたちは力の差に膝を折りかけますが、レイとはじめの解析で
アルティメット4のチップを使えば神アプモンになれることが判明しました。
それぞれの決意を胸に、エリ、虎次郎、レイはデウスモンへ再び立ち向かってゆきます。

その頃、勇仁の正体を知ったハルはひとり放心状態で……
 
 
 
★全体印象

48話です。
勇仁──YJ14についての追加情報と、神アプモンの存在が明かされるお話。
YJ14の運用目的についてはだいたい思ってた通りですね。
シャットモンは一体どこまで承知していたのでしょう?

神グレードについてはなんとも唐突に明かされた感じですが、一番アレなのは
「神グレード!? 極が最終到達じゃなかったの!?」というリアクションが薄いことです。
やばい状況ってのを差し引いても普通に流されすぎていて、なんかこう……

ラストが押し迫る中とはいえ、その神アプモンにあっさりなる流れなのもアレですね。
ロック開放されたから解析してみたらなれましたー、じゃ有り難みがなさすぎです。
戦いに向けてのエリ、虎次郎、レイとはじめのやり取りは悪くないだけになんとも残念。

 
 
 
★キャラなど個別総括
 
 
・ハル
 
 涙ながらに勇仁へ説得を試みるも、全く相手にされずにサイバー九龍に振り落とされてしまいます。
 信頼のぶんだけ精神的ダメージが大きいはずなので、復帰にはまだしばらくかかりそう。
 ですが本気で向かい合う覚悟をしない限り、勇仁を取り戻せる可能性はゼロのままです。
 今まさに、彼は主人公としての最後の試練に立ち向かおうとしているのかもしれません。

 ガッチモンはそんなハルに対し、どのような激励を投げるのでしょう。
 ハルが勇仁と向き合えるようになるために、ここが一番大事な場面なのですが。
 
 
 
・エリ組
 
 仲間とともにデウスモンへ戦いを挑むも、手も足も出ず。
 エリは神アプモンのあまりの強さに絶望しかけていましたが、レイの情報で光明を得たことと
 ドカモンの行動で気合を入れ直し、ビューティモンのチップを使って再戦を決意しています。
 拳の王者に美の化身が合わさり、荒々しき神が目覚めようとしています。

 …しかしわかってはいたことですが、アルティメット4が完全にアイテム扱いですね。
 果たしてこれもリヴァイアサンの罠なのか、それともミネルヴァの賭けなのか。
 
 
 
・虎次郎組

 経緯は概ねエリ組と同じ。
 彼らなりのノリで消沈から立ち直り、再戦の決意を固めています。
 娯楽の伝道師に偽装の道化師が合わさって生まれる神は、天空に渦巻く雲の王でしょう。
 この二体からなんであんなのが出てくるのかさっぱりわかりませんけれど。
 
 
 
・レイ組

 居合わせた中では、最も冷静に逆転への一手を模索していた人。
 はじめと共に神アプモンのデータを解析し、進化への道筋を作っていました。
 この兄弟がいなかったらいろいろ詰んでたでしょう。

 戦えないヤツは放っておけとハルに冷徹な意見を吐いてましたが、これも彼なりの優しさかも。
 ついさっきまで大切な友人だった存在と戦えるはずがない。ハルの気持ちは彼にも理解できたはずです。
 はじめを取り戻したばかりとなれば、なおさらのことでしょうね。

 ハックモンはこの土壇場で「どこまでも一緒だ(大意)」とバディ宣言を新たにしています。
 利害の一致で結びついた二人ですが、今はもう互いに無くてはならない存在。
 再生の龍が稀代の医術師と結びついたとき、死をも超える可能性を秘めた神が姿を現すことでしょう。
 
 
 
・はじめ

 居残り組。オペレーターとして外部からドライヴァーたちを支える役どころです。
 別れ際にレイとかわすやり取りは、今回のハイライトのひとつ。
 卵焼きが大きなキーワードでしたね。いっぺん大門ママに弟子入りしてはいかがでしょう。

 ブートモンがああなってしまった以上、彼の現場参戦は非常に難しくなりました。
 可能だとしてもレイが止めそうですが。
 
 
 
・勇仁

 ただひたすら無機的に、淡々とハルの信頼を得るために近づいたことを明かしています。
 ボディはハルの成長に合わせ、少しずつ大きなものを用意していたようですね。
 「鉄腕アトム」の「溶鉱炉の怪人の巻」みたいな設定。
 五年生ぐらいのボディからしか無いってことは、赤ん坊のときの写真が無いってことですね。
 そこらへんも伏線に入れられてたらよかったんですが。

 ポイントは、すべての言動をYJ-14として行なっていることです。
 「勇仁」としては一切しゃべってません。涙を流したときでさえもそうでした。
 涙はプログラム通りのものと言ってましたが、果たして本当にそうなのかどうか。

 「勇仁」としての彼が全てを知っているのか、それとも何も知らないのか。
 そこで随分変わってきそうですけど…予告を見る限り、前者って気もしてきたなぁ。
 ただ、そんな中に予期せぬ何かが生まれて…という展開もありそうではあります。

 ところでその新コスチュームとマントはだいぶどうかと思いますよ。
 
 
 
・シャットモン

 …で、結局キミどこまで承知してたの?
 
 
 
・ブートモン

 YJ-14によって暴走し、神アプモンのグレードを解除してしまいました。
 ラストシーンから見て、以後はシャットモン共々リブートモンとして運用されそうです。
 
 
 
・デウスモン

 神グレード解除に使われた天空の謎の門から現れし、正体不明の神アプモン。
 自らを全能の存在と嘯き、圧倒的なパワーで周囲をARフィールドへ引っ張り込んだ上に
 表層ごと崩壊させるという、常軌を逸した力を見せつけました。
 小技の雷撃だけでも、極アプモンにすらかなりのダメージを与えてきます。

 明確な意思があるようなのですが、なぜこんなのが存在してるのかよくわかりません。
 リヴァイアサンの計画においては、必要に応じての徹底破壊と邪魔者の排除を担っていそうですが
 他にも役割はあるのでしょうか。例えば、他の神アプモンを出現させるための呼び水とか……
 であるなら、まさにドライヴァーたちの出逢いそのものが仕組まれてたことになるのですけど。

 中の人はおなじみの大友龍三郎さん。ヴァンデモン、ケルビモンら歴代ボスキャラ役をつとめた方です。
 この状況でこの方を投入とは、狙ったんですかね。

 
 
 
★次回予告

 神アプモンがゾロゾロと登場。画面が金ピカでえらいことになってます。
 まだ話数があるし、ハルが立ち直るまでかなり引っ張りそう。
 ここはさすがに少しは引っ張ってもらわないと困りますけど。
プロフィール

大山シュウ

Author:大山シュウ
更新記録や徒然、雑多感想などよしなに上げていきます。

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