今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 29話「運命の再会! ダンとアンヌ」

「日本の民話シリーズ」その4。今度は「狐がくれた子」がモチーフだそうです。
なんか急にマイナーになったなというか、正確な原典がすぐにはわからん状態。

下町に突然現れ、念力でイタズラの限りを尽くす少年・ウリーが登場。
事件に巻き込まれたトオルたちをゲンに任せ、ダン隊長はウリーを追跡します。
その先に待っていたのは、なんとウルトラ警備隊のアンヌ隊員でした。
しかし彼女は「自分はアンヌではない」と言い、ウリーとともに姿を消してしまいます。

ダン隊長は日を改め、アンヌに再び会いにゆきました。今度はスーツで決めています。
正式な防衛任務を受けてふたたび地球を訪れた際、彼が真っ先に会おうとしたのはアンヌでした。
ところが彼女は見つからず、どこへ行ったのかも誰も知らないと言うのです。
素姓を隠してウリーの母親になったのだとすれば、確かに辻褄は合う流れですね。

その間にも、ウリーのイタズラはエスカレートするばかり。
今度は遊園地の観覧車をぶん回して吹っ飛ばしたり、ジェットコースターを乗り回したり
やりたい放題。もはや笑って済ませられる段階ではありません。
ある意味では子供らしく、悪意のない加減を知らぬだけの行いにも見えますが。

追跡するゲンたちとウリーの間に入り、なんとか場を収めようとするダン隊長。
逃げるウリーをウルトラ念力で抑えようとするものの、元気の塊みたいなウリーの念力と
本作ではずっと本調子じゃないダン隊長の念力とではやはりスタミナ面で違いすぎました。
そのあげく、ウリーを庇った彼はゲンの銃の誤射を受けてしまいます。踏んだり蹴ったりだ。

ダン隊長の姿を見て、アンヌは事情を話しはじめます。
ウリーはやはり彼女の子ではなく、宇宙人の捨て子。周囲の反対を押し切って彼を引き取り、
モロボシ・ダンのような立派な男に育てると決意したのだそうです。
もし彼女がアンヌ隊員だとしたら、その時に本来の素姓は捨てたことになります。

さて、単身追跡を続けるゲン。他の隊員がいつの間にかいませんがいつものことです。
ウリーは業を煮やしたかのように、銀色の超能力星人ウリンガへと変身を遂げました。
というより、どうもこっちが本来の姿みたいですね。
話が進むほどウリーの顔が銀色めいていったのは、この姿に戻る前兆だったようです。

ゲンもすぐさまレオに変身、戦いが始まりました。
強大な念力で当初はレオを翻弄するウリンガでしたが、次第に戦闘経験の差が出はじめます。
最後は念力を逆用されたところを、ウルトラマントでウリーの姿に戻されました。

戦いの中、レオは気づいていました。ウリーは無理やり超能力を封じていたのだと。
結果として力を持て余し、制御もきかないほど暴れるようになってしまったのです。
少なくとも今の彼が住むには、地球という星はあまりにも窮屈だった模様。
ならばと、レオはウリーをどこか別の星に移すことにしました。

ウリーの傍らには、当然のようにアンヌの姿が。
ダン隊長は去ってゆく彼女とウリーに、ただひたすら呼びかけるしかできませんでした。
ひし美ゆり子さんがとにかく美人な一篇ですが、ダン隊長にとってはキツいお話です。
結局アンヌかどうかは名言が無いんですけど、違うとしてら行方不明ってことになるし…

今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 28話「帰って来たひげ船長!」

「日本の民話シリーズ」その3。今度は「浦島太郎」がモチーフです。

宇宙から現れ、地球の海に姿を消した宇宙船。それはパラダイ星人の船でした。
なんでも、地球の海を調査に来たのだそうです。
わざわざ何の目的でそんな調査をしに来たのかは不明。あと不法侵入。

その後、なぜか子供がひとりで陸に出ていたところを近辺の住人に見咎められてしまい、
集団で撲殺されそうになっています。パラダイ星人は基本的に地球人と似た姿ですが、
やはりどこかが違うのでしょう。それが原因で警戒を煽ったのかもしれません。
暴行シーンには嫌でも「怪獣使いと少年」を思い出します。

そこに割って入ったのは、何やら世捨て人的な雰囲気を漂わせるヒゲの船長。
彼は住民たちをなだめ、大事なお守りと引き換えに子供を見逃してもらいます。
カオルやトオルには船長と名乗っていましたが、実は彼は船を降りようと考えていました。
他国の水域に侵入しての漁に嫌気がさしていたようですから、何か吊るし上げがあったのかも。

だとしたら、集団暴行を受けるパラダイ星人の子供に感じるものがあったんですかね。
まあ、いろいろあったんだろうなぁ……

船長の人柄に感激した子パラダイは、船長を自分たちの船に招きます。
彼らの宇宙船は亀そっくり。いわばこれが助けた亀にして竜宮城、というわけです。
乙姫にあたる「女王様」もいるみたいですが、姿を現すことはありませんでした。
代わりに、壁の仮面を通して船長とやり取りしてます。

しかし面を見た瞬間、ヒッと声が出そうになりました。
「エース」47話に出てきたQ歯科医院にあったのと、同じ種類の能面じゃねーですか。
何でよりによってこの仮面を選んだんんじゃ。いや意図あってのことなのはわかるんですが。
アレは女王の怒りと復讐の念をも表したもの、ってことですから。

そう、この時すでに女王は報復の戦士を地上へ送っていました。
屈強な二人のパラダイ星人が、次々と住民を襲っていたのです。子パラダイの親と言われてますが、
住民がそう類推してただけなので本当のところはよくわかりません。血縁ではない可能性もあり。

事の次第は当然とっくにMACも承知しており、本格的な部隊展開も始まっていたのですけど、
二人のパラダイ星人は合体してキングパラダイとなり、暴れはじめました。
複数人いれば合体できるのだとしたら、宇宙船には同様の連中が相当数いるのかもしれません。
誰でもこんなことができるってわけじゃないんでしょうけど。

これを抑えるためMAC、そしてウルトラマンレオが立ち向かいます。
戦いは終始レオが優勢で、キングパラダイの方にはほとんど良いところがありませんでした。
レオの成長はあるにせよ、ウルトラマンを相手とするには少々力不足みたいですね。
かくて滞りなく怪獣の打倒がなされましたが、パラダイ星人がその後どうなったかは不明です。
地球人コワイ、なんかウルトラマンいるし、でさっさと帰ったか、海底に引きこもったか……

後日、ゲンは街角で見覚えのある老人を見かけます。それはあのひげ船長でした。
パラダイ女王にもらった黄金のパイプでうっかりタバコを吸い、老人になっちゃったのです。
いわゆる玉手箱オチですね。パラダイ女王といい乙姫といい、なんでこんなものを持たせたのやら。

それでも笑って去ってゆく船長に、ゲンも思わず微笑むのでした。
自分の心に従って生きた結果なのだとすれば、船長に後悔はないのかもしれませんね。

今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 27話「強いぞ! 桃太郎」

「日本の民話シリーズ」だそうです。その2。
今回は「桃太郎」がモチーフです。もうツッコまねーぞ。

惑星アップルから来た鬼怪獣オニオン。
Aのオニデビル、タロウのオニバンバ、そしてコイツと、この時期のウルトラは何と三作連続で
鬼怪獣が登場しているわけですが、オニオンはその中でも一番マヌケな雰囲気があります。
おっかない顔とナレーションでは言いますが、前の2体に比べたらちっとも怖くありません。

惑星アップルにはどうやらちゃんと住人がおり、オニオンは好き勝手に果物畑を荒らしていました。
ところが番人役としてたくさんのニワトリが放たれ、あわてて地球に逃れてきたのです。
コイツの弱点はなんとニワトリなのでした。その声を聞くとツノがヘナヘナになってしまい、
シオシオのパー状態へ陥るのです。こっちがヘナヘナになりそうな設定。

お話の中心となるもう一人の人物こそ、桃太郎こと桃太郎少年です。そのまんますぎる名前だ。
彼は両親がおらず、果物屋を営む祖父と祖母に引き取られて暮らしていました。
そのことと名前のことでしょっちゅう揶揄われていたのですが、桃太郎少年は諍いがキライなため
「あえてやり返さないでやってるんだ」的な考えでいたみたいです。
それでいて「本当に皆を苦しめる鬼が現れたら、僕がやっつけてやる」とまで言っていました。

しかし、なんであそこで突然ゲンとダン隊長が出て来たんでしょうね?
見かねた桃子たちが止めてくれるように通報?したんでしょうか。MAC隊員も大変だ。

さて、地球に現れたオニオン。
桃太郎に会ったと思ったら今度は鬼が現れて、これにはゲンも思わず笑ってしまいます。
しかしオニオンはタマネギの臭いのする催涙ガスを発射し、迂闊に近寄れません。
新兵器の麻酔弾を打ち込むのですけれど、これも半分ぐらいしか効きませんでした。
活動は大幅に鈍ったものの、麻酔薬の効き目は24時間だけ。

桃太郎少年は怒りに燃えていました。
オニオンに祖父と祖母のお店を潰されたばかりか、売り物を全部食べられてしまったからです。
鬼は僕がやっつけるとばかりに、動きのにぶったオニオンへと向かってゆきました。
これを見て、いつも彼を揶揄っていた子供たちも同行してくれるのですけれど
オニオンの吐き出した催涙ガスであっさり撃退され、MACに保護されます。無茶しやがって…

諦めきれない桃太郎は今度は犬、猿、キジをお供にしようとするのですが、当然のように失敗。
キジの代わりにニワトリを連れてゆくのですが、これがはからずも正解でした。
ゲンの協力を得て巨大な桃に身を隠し、オニオンの側へ近づいた桃太郎少年。
ニワトリの声にひるんだオニオンは桃太郎少年の矢を受け、なんと片目を失います。
さらに矢はオニオンのパンツのゴムを切り、大変見苦しい光景が展開されました。

怒ったオニオンを押しとどめるため、ようやくレオが出張ります。
オニオンも多少は粘りますが、パンツのゴムを気にしてる状態では話になりません。
レオはオニオンの角を切り落として体をリンゴの木に変え、そこには実がたわわに実りました。

神経痛の薬になるというオニオンの角を戦利品に、祖父と祖母のもとへ凱旋する桃太郎少年。
とまあ、まるっきりタロウ時空なお話でした。あの矢には爆薬でも入ってたのかな?

今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 26話「ウルトラマンキング対魔法使い」

今回からは「日本の民話シリーズ」だそうです。シリーズ多いなオイ。
そんでもってこの26話のモチーフは「一寸法師」ということだそうです。はあ。

敵は宇宙の魔法使いとも呼ばれる怪獣人、プレッシャー星人。
特に大仰な出かたはせず、レオ系の星人らしくその辺をウロウロしていたところを
MACに追い回されているというのが初登場シーンです。

ただこいつの場合、その目的はおそらく完全に愉快犯的なイタズラでしょう。
嘲笑が張り付いたようなマスクデザインが、何よりもそれを雄弁に物語っています。
巨大化して暴れている時も家々を念力でデタラメに躍らせて遊んだり、杖の上で寝たり
とにかく行動のひとつひとつが人をナメくさったものばかり。

許せんとばかりに挑むレオでしたが、プレッシャーは突如として姿も気配も消します。
戸惑うレオは見えない攻撃を受けて動きを封じられ、小さくされてしまいました。
それも人間サイズではなく、まさに一寸法師のような小人に変えられてしまったのです。
プレッシャーはそんなレオを捕まえて風船に閉じ込め、空へ放り捨ててしまいました。
文字通りの完封負けです。

なんとか風船からは出られたものの、小川で一寸法師の真似事をさせられるレオ。
お椀の船に乗って針の櫂で川を漕ぐレオの姿は誰だこの発想出した的なシュールさです。
唐突に流れはじめる一寸法師の歌が、さらなる珍妙を醸し出していました。
途中でやってられっかとばかりに櫂を放り出し、普通に飛び始める場面が笑いを誘います。

どうにかダン隊長のもとにたどり着くレオ。しかし、巨大化はできなくなっていました。
プレッシャーの魔法にかかったことで、自分では元の大きさに戻れないのです。
そのぶんエネルギーの消耗が抑えられ、レオとしての姿を長く保っていられたそうですが…
上記の通り飛行能力は失っていないので、移動にはさほど困らなかったようですけれど。

やがて再び現れるプレッシャー。
レオが小さい姿のまま立ち向かいますが、さすがに歯が立ちません。
絶体絶命のとき雷鳴が天を打ち、銀のマントをはためかせてひとりの巨人が姿を現しました。
その姿を見たダン隊長が呟いたその名は、ウルトラマンキング!
後に数々の伝説を築き上げすぎた、あのウルトラマンキングはこれが初登場なのです。
恐ろしく唐突な登場ですが昔のウルトラではよくあること。

登場するや、おもむろに取り出したキングハンマーで事もなげにレオを元に戻すキング。
いわゆる打出の小槌です。そして当然のようにブチ挟まれる一寸法師の歌。
これだけでも既に、キングの能力の凄さがわかろうというものですね。

いきり立って襲い来るプレッシャー。キングはマントを外し、レオに投げ与えます。
マントはレオの手の中でレオブレラに変化し、プレッシャーの火炎魔法を跳ね返しました。
これは畳んで刺突武器としても使える優れものです。絵面がアレですけど。なぜ傘。
怯んで動きを封じられたプレッシャーは、レオとキングのダブル光線で斃れるのでした。

ウルトラマントはアームブレスレットに変わり、レオに託されました。
反則めいた装備ですが、キングは同じのを何枚も持ってると聞きます。物持ちだね!

今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 25話「かぶと虫は宇宙の侵略者!」

宇宙昆虫サタンビートル登場。メガロじゃないよ。
クリーン星からやってきたというこの怪獣はサブタイ通り、カブトムシに似た姿をしています。
しかし全身黒っぽい銀色に覆われ、腹のランプ状が光ると脇腹からミサイルを連続発射するなど
どこかサイボーグ的な佇まいです。飛行中はミサイルが対地攻撃武器になるあたり特に。

クリーン星はMACの新兵器、CS137の実験場とされています。
その影響なのか、サタンビートルも口から毒の粉塵を吐き出す能力を備えていました。
浴びるとレオでさえしばし悶絶させられるほどなので、人間がまともに喰らえば命はないでしょう。

フツーに考えれば、サタンビートルはクリーン星から報復のために送り込まれてきた存在と見るべきです。
ところが実は、そうであるという明示がなかった気がするんですよね。
一応ゲンが「あれはクリーン星から来たに違いない」と言ってましたが、それだけでは弱い。
劇中にはクリーン星人も登場するのですけど、なんとも曖昧な出方でコメントがしづらいことこの上なく。

本編は、体の弱い次郎少年の夢とうつつを行き来するような流れ。
クリーン星人はその二郎の夢に登場するだけで、現実には一切出て来ていなかったりします。
そのせいで彼が本当にクリーン星人なのか、それとも次郎少年の見た幻だったのかさえハッキリしません。
ハッキリしているのは、あまりにもあからさまに怪しいその風体だけです。

仮にアレがクリーン星人の仕掛けた次郎少年への心の挑戦だったとしても、意図がさっぱり読めないのです。
図鑑などでの解説で「子供たちを騙して呼びよせ、拉致する善人の仮面をつけた悪いやつ」だったのですが、
なにしろ次郎少年の夢にしか出てきません。彼を利用してどうこうしようという風でもない。
早い話、何をしたいのかまったくわからないのですよ。

病弱な次郎少年は、飼っていた亀の死やカブトムシの衰弱を悲嘆し、綺麗な星に行きたいと夢想していました。
その願望が(恐らくはニュースか何かで聞いた)クリーン星やサタンビートルの姿とたまたま合致してしまい、
怪獣が自分を迎えに来たと思い込んでパジャマのまま飛び出すなんて暴挙に出させた…のかもしれず。
クリーン星もサタンビートルも存在はするが、クリーン星人が存在したかどうかはハッキリせず、
多くの描写は次郎少年の悪夢だった、と考える方が辻褄が合ってしまいそうです。

半ば夢遊状態で(めっちゃ走ってるけど)怪獣の足元まで来てしまった次郎少年を救おうと、ゲンはレオに変身。
戦いの中、次郎少年はクリーン星の遣いだと思っていたサタンビートルこそが汚染の塊でもあると悟ります。
勝負は終始にわたって互角に近い流れでしたが、やはりレオの方が一枚上でした。
最後は必殺のレオキックで締め。この技、敵を倒した回数は案外少ないみたいですね。

ラストシーンは、すっかり元気になった次郎とトオル、ゲンらの談笑で幕を閉じます。
レオ本編の中でもぶっちぎりでよくわからない話でした。結局夢なのかそーじゃないのか、どっちなんだ……

次回はいよいよウルトラマンキングが登場です。
この人が伝説を更新すればするほど、比例してプレッシャー星人のヤバさが増大してゆきます。
実際、キングが手助けしないといけないぐらい危険な存在なのかもしれませんけど。
プロフィール

大山シュウ

Author:大山シュウ
更新記録や徒然、雑多感想などよしなに上げていきます。

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