今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 17話「狼男の花嫁」

今回からは「見よ! ウルトラ怪奇シリーズ」だそうです。前回も割と怪奇ものでしたけど…
ここ数話で序盤のような特訓描写は影をひそめ始めており、今回もそれらしい場面は無し。
ただし、ダン隊長がゲンに敵攻略のアドバイスを授ける場面はあります。

さて、今回の敵はウルフ星人。
若い女性の血のみを狙うというグルメな奴ですが、本当にそれしか飲めない節もあります。
ブラコ星人のように、若い乙女でなければ得られない何かがあるのでしょうか。

このウルフ星人、ダン隊長はおろかMAC隊員も知ってるみたいでした。
以前にも地球に現れたことがあるんでしょうかね?
その時はなんとか追い払ったか、または行方をくらましたままだったのか……

星人は血を吸うのみならず、若い女性に憑依することもできます。
この能力で猛の幼馴染・冴子に乗り移り、隠れ蓑としていましたが血の渇望には逆らえず、
夜な夜な家を抜け出して星人の姿に戻り、女性を襲い続けていました。

体操選手である冴子に憑依したことで、星人は彼女の技である「風車」を身につけていました。
どうやら、憑依した相手の能力までをも自分のものにできるようですね。
猛を通じて冴子のこともよく知っていたゲンは、この技を見て星人の潜伏先に気づくのですが
母親が庇い立てしている上にストレートに詰問したもんで、猛に憤然と止められてしまいます。
このへん、真っ直ぐすぎるゲンと猛の冴子への想いがよく出ていました。

ダン隊長に「オメーもうちょっと慎重にやれよ」と釘を刺され、ひとまず様子見に転じるゲン。
MACに見張られていることで迂闊に動けないのか、星人はとうとう元身を現してしまいます。
冴子ママは自分の血を差し出そうとするのですが、拒否られてます。
こんな状況でも飲めないとは、やっぱり「若さ」は推奨条件ではなく必須条件なんですかね。

やがて遂に、星人は白昼堂々と動き出します。標的は監視役のMAC女性隊員。
見張りの交代に来たゲンは現場に割って入るのですが、猛も居合わせていてややこしい状況に。
しかし星人はすぐに巨大化を遂げ、サーベルタイガーのような牙を備えた異形へと変わります。
こうなると猛にもMACにもどうにもなりません。

事態を打開するため、ゲンは遂にレオへと変身。
特に危なげなく星人を押しまくり、風車からの奇襲も発動前に潰して一方的な展開とします。
ウルフ星人が太陽を苦手としているのもありますが、レオが成長したと見るべきでしょうか。

必殺のレオキックを食らい、倒れるウルフ星人。縮んでも姿はそのまんまです。
悲しむ猛でしたが、獅子座からの光が冴子を元に戻しました。よっしゃラッキー!
もともと死んではおらず、単に星人から解放されただけと見ることもできそうではありますね。

路線を特訓中心から戻しつつあるな、とハッキリ感じさせられた一篇です。
その流れが、レオの成長とシンクロしている形なのは幸いと言えるでしょう。

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ウルトラマンレオ 16話「真夜中に消えた女」

夜の闇にまぎれ、人々が蝋人形のようになって殺されるという事件が発生。
怪奇大作戦みたいなホラー仕立ての導入ですが、残念ながらタネも仕掛けもありません。
これはアトラー星人という、恐るべき敵の仕業なのでした。

ダン隊長はアトラー星人に滅ぼされ、生き物がすべて蝋人形にされた星を実際に見たそうです。
また、星人は前にも一度地球に近づいたことがあるのだとか。
迎え撃った防衛隊員たちはみんな、やはり蝋人形のようにされてしまったということです。
なぜ当時そのまま地球に来なかったのかは謎ですが、他に優先する目的があったんですかね。

その間にも星人の行動は大胆の一途をたどり、ついにはとあるマンションを襲撃。
居合わせた桃子だけは無事だったものの、住民は皆殺しにされてしまいます。
彼女はたまたま友人に留守を頼まれたそうですが、その友人もラッキーでしたね。
もっとも、帰るべき家は巨大化した星人に壊されたように見えますけど……

巨大アトラー星人にはまずMACが立ち向かいますが、やっぱり歯が立ちません。
ただ一人脱出したダン隊長はゲンを止めようとしますが、星人の暴挙を見逃せないゲンは
その制止を振り切ってレオに変身。やむを得ず、ダン隊長がウルトラ念力で支援するのですが
それでも星人を倒しきれず、レオは足を封じられて敗れてしまいました。

全身を蝋人形にされなくて幸いというところですが、変身解除後には治ってたところをみると
ウルトラマンの類にはあまり長い間は効果がなかったりするのかもしれません。
食らったら動けなくなるので、どのみち厄介な技には変わりないのですが。

一度は自信を失いかけるゲンでしたが、ダン隊長の叱咤激励で覇気を奮い起こします。
二人は一計を案じ、マッキー2号に同乗して出撃。
我が物顔に暴れまわる星人に特殊ミサイルを撃ち込み奮戦します。そこで判明したのかどうか、
星人の弱点が胸だと看破したダン隊長。そこでゲンがA機で分離し、星人の胸部に特攻。
そのままレオとなって、矢継ぎ早にトドメを刺します。なんとも荒業な勝利でした。
マッキー2号の分離機構が珍しく活かされた場面でもあります。

今回は特訓らしい特訓がなく、奇策で押し切った流れ。
なんでも隊員たちの何人かは、この16話までしか出ていないそうです。
ダン隊長以外があっさり撃墜される場面があるので、死亡説まで流れているほど。
何が悲しいって、そんな事態になっても作品的には特に影響がないことでしょうか。
ホントに影薄いもんな、MAC……

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ウルトラマンレオ 15話「くらやみ殺法! 闘魂の一撃」

フリップ星人登場。
バルタン星人みたいな笑い声が印象的な星人ですが、姿は別にバルタンには似てません。
でも分身は得意で、劇中では何人にも分裂して戦う場面が頻発しました。
この分身は攻撃こそ実体のようですが、相手からの攻撃は当たる前に消えてしまうので通じません。
敵の視覚を混乱させ、その隙に攻撃するというわけです。

このフリップ星人がなぜ地球に現れ、なぜ破壊活動をするのかは例によって一切わかりません。
行動も極めて場当たり的で、挑発するかのように等身大であちこちに現れています。
もしかすると一種の愉快犯だったんでしょうか。迷惑な話だ。

さて、そんなある日桃子が不審な行動を取ります。
ゲンのものではない誰か別の人物の道義を洗っていたり、見たこともない男と会っていたり。
桃子に好意を抱いているゲンとしては、心中穏やかではありません。

そんな桃子を襲うフリップ星人。あの男も一緒です。
ゲンは二人を守ろうとしますが分身に惑わされ、一撃を食らって昏倒。
代わりに星人を追い払ったのはあの男──津山でした。彼はなぜかフリップ星人の本体を見抜き、
類稀な空手技で追い払ってみせたのです。すなわち、ゲンはいいところ無し。

ダン隊長は事情を知り、津山へ教えを乞うようゲンに命じます。
しかし桃子が足繁く津山の道場へ通っているのが面白くないゲンは、彼に会おうとしませんでした。
そんな間にもまた星人が現れます。ゲンは再戦に挑むものの、やはり分身に惑わされることに。
おまけにモブ隊員がひとり殉職という、惨憺たる結果に終わります。

ゲンの態度を叱責するダン隊長ですが、今回は割と優しい方です。
途中からは「皆お前が一時の恥や蟠りでやるべきことを見失ったりしないと信じている」と諭し、
ゲンを思い直させています。まあゲンの方にも問題あったしね……

なぜかMACを嫌っているという津山。桃子の口添えでようやく指導を承諾したそうです。
彼は断言しました。星人は増えてなどいない、最初から一人だけだと。
なんとこの青年、目が見えないのでした。その上で心眼を極め、技を磨き上げたのです。

津山の教えをもとに視覚を封じ、猛にボールを投げつけさせて心眼を鍛えるゲン。
が、この修行はかなりあっさりと終わります。ダン隊長もご機嫌だ。
2クール目から特訓描写が抑えられてゆくと聞いたのですが、その兆候でしょうか。

さて、フリップ星人は巨大化。
レオはぶっちゃけスーツなので、目を閉じるといった芸当ができません。
そこでダン隊長が特殊弾をレオの顔に当て、擬似的に視覚を封じるという力技に出てます。
甲斐あってレオはフリップ星人の術を完全に見切り、圧勝を果たすのでした。

戦い終わって、津山が1話で沈んだ黒潮島の最後の生き残りであることが明かされます。
津山はMACの行動が遅れたことを恨み、何もできない集団と軽視していたのです。
ゲンの活躍で思い直したみたいですけど、あの…活躍してたのはゲンじゃなくてですね。
いや実際ゲンなのは間違いないんだけど。

黒潮島が故郷である桃子は、津山のことを何かと気にかけていたのですね。
彼女が妙な行動を取ったせいでゲンが誤解した節もあります。
殉職したモブ隊員は何だか、感情のもつれの中で犠牲になっちゃった感があるなぁ…
ラストシーンでダン隊長に花を手向けてもらってただけでも、まだマシな扱いですけど。

今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 14話「必殺拳! 嵐を呼ぶ少年」

今回より第2クールに突入。
それと同時に、OPが「戦え! ウルトラマンレオ」に変更となりました。
こうまで早く変更になった背景には、視聴率などが関係しているということです。
本作は視聴率で苦戦していたそうなので、イメージを一新するためのテコ入れでしょうか。

そのテコ入れの一環なのかどうなのか、序盤はいきなり怪獣とレオの対決から始まります。
また、これまではほとんど見られなかったMACとレオの連携が描かれるようになりました。
だいたい、いつもMACがやられた後か来る前にレオが出るパターンだったもんなぁ……

さて、今回の相手はさそり怪獣アンタレス。
緒戦は格闘で互角以上に押し込んでいたレオですが、一瞬の隙を衝かれて両手両足を封じられ
そこへ長い尻尾による毒針攻撃が襲います。
ダン隊長の援護で痛手は最小限に済んだものの、怪獣には逃げられてしまいました。

その直後、城南スポーツセンターに突如道場破りが現れます。
道場破りの少年は小柄な印象でしたが、門下生全員がかりでもかなわない空手技の使い手。
その上背後から尻尾のような何かを伸ばし、相手を打ち据えます。
…反則やないかい。あと見かけより声がめっちゃ太い。

ダン隊長やゲンが見抜いた通り、少年はアンタレスが地球人に化けた姿でした。
この事実から、アンタレスが怪獣でありつつも極めて知性の高い存在であることがわかります。
つうか異形から怪獣って言われてるだけで、実はこいつ宇宙人なんじゃないですかね…?
例によって地球やレオを狙ってきた理由は不明ですし、人間体の時も言葉をまるで介さずに
野太い声で叫ぶだけだったので、話が通じる手合いじゃなさそうですけど。

で、ダン隊長は毒針攻撃対抗のためにMAC隊員まで駆り出してゲンへ特訓を施すのですが
その間にもアンタレスが暴れ、モブ隊員が8人も犠牲になっています。
こんな時になぜ「少年」対策の特訓を行わねばならぬのかわからず、隊員らのモチベは急降下。
ゲンが必死で止めるのも聞かず、独断で現場へ戻ってしまいます。まあ気持ちはスゲーわかりますが。

仕方なく、今度は弟分の野村に頼んで特訓を続行するゲン。
自ら両腕を封じて野村の打ち込みを受けていたゲンは、誤って高所から落ちたトオルを助けようと
とっさに自由な両足を駆使してトオルをキャッチ。事なきを得ます。
同時に、アンタレスの技への対抗策が生まれました。両手を封じたことが奏功したのです。

間もなく、スポーツセンターに再びアンタレスの少年が現れます。今度はゲンへの指名付き。
ゲンと少年の激しい手合わせ。このアクションはかなり見ごたえがあります。
やがて少年は「第三の手」を使っての必殺技へ移行。もはや殺気を隠そうともしません。
しかしゲンは特訓の成果を生かして素早く切り返し、少年へ会心の一撃を与えました。

たまらず逃げ出し、怪獣アンタレスとしての正体を現す少年。
ですがもはやレオの敵ではなく、自慢の尻尾を返し技で切断・逆用され、首を落とされて絶命します。
試合を見ていたMAC隊員たちの誤解も解けたようですが、あんたら本当にそれで納得したんか…?

男は行動する時にいちいち説明したりせず、寡黙に戦う。
アンタレスの正体を告げずに通した件にまつわるカオルのセリフですが、時代感がありますねぇ。
今なら単なる言葉足らずとかツッこまれそう。

あとこの頃は「男なら」「女なら」ってよく言ってますね。最近はまるっきり言われないけど。
「女ですもの 女の保険」が「私ですもの 私の保険」に差し代わるご時世ですから。
どちらが良いのかはここで語ることじゃないので、そろそろやめておきましょうか。

今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 13話「大爆発! 捨身の宇宙人ふたり」

バイブ星人登場。
透明星人の肩書きを持つこの星人は読んで字のごとく、透明となることができます。

これは光学迷彩や細胞そのものを透明にしているというわけではなく、全身を細かく振動させ
肉眼では見えないようにするという仕掛けです。しかも、そのまま動くことができる。
この離れ業を可能としているものこそ、バイブ星人の固有能力なのでしょう。

バイブ星人はこの能力を使ってゲンの追跡を逃れ、マックナイフを奪って居合わせた警官を刺殺。
ナイフを追って思わず手を伸ばしたゲンは、まるっきりナイフを投げた恰好になってしまいます。
結果、殺人罪容疑で現行犯逮捕される憂き目に。星人の罠にまんまとハマったのです。

この「不祥事」に対し、MACの高倉司令長官がダン隊長に責任を問います。
もっとも話をよく聞けば、ダン隊長という人材を失わないためにあれこれ尽力した節があるのですが。
あと、ダン隊長が抜擢されたのは過去の戦歴を見込まれてのものと事実上の名言がなされてました。
世界観の違いは置いといて、大筋おなじような戦いが過去にあったと思っとけばよさそうですね。

ひとまず、ダン隊長に七日間の停職を命じられたゲン。
星人は俺が倒すとダン隊長は言い切っていましたが、ゲンの憤懣はつのるばかり。
そんな彼を挑発するように、またもバイブ星人が現れて桃子、トオル、カオルを襲います。
近しいと思われる者に手を出してゲンを怒らせ、さらなる罠に嵌めようという魂胆ですね。

しかし、頭に血がのぼったゲンにはその判断がつきません。
工事現場員と一緒に星人を追い詰めようとするのですが、それさえ星人の罠でした。
今度は持っていた鉄パイプを奪われ、それが近くの工事現場員の首にクリティカルヒット。
あああ…せめて離れてもらうか、それ以前に一般人である彼らを逃せばよかったのに……
今回は彼も悪いですぞ。ケットル星人の時と同じ失敗をしとる。

懲りずになおも星人を追おうとするゲンでしたが、ダン隊長に足を引っ掛けられて止められます。
一度ならず二度までもの失態に、これ以上迷惑はかけられないとゲンは離職を決意しました。
ダン隊長の言葉も届きません。実際、そうしなければ上層部の追求がさらに厳しくなったでしょう。
ウルトラマンレオ=おおとりゲンを社会的に完全に抹殺することが星人の狙いだったのでしょうか。

悔しさをぶつけるように特訓に打ち込むゲン。一日中遮二無二とり組んだところで、唐突に気づきます。
いくら鍛えたところで、相手が見えなければ何の役にも立たないと。天然か。

一方、星人の透明化の仕組みを探るダン隊長は偶然からそのカラクリに気づきます。
これを活かして隊員のナイフを奪おうとした星人を阻止し、特殊カメラでその動きを捉えることに成功。
ゲンの無実が証明されたわけですが、彼は責任を感じてまだ戻れずにいました。

もう今までの手は通用しないと考えたのか、今度は巨大化して現れるバイブ星人。
レオの星人らしく、等身大の時とは全く違うデザインになってるのですが透明化もちゃんと使えます。
その能力に頼りすぎているのか、MACの射撃が割と効くぐらい弱いのですが。

ゲンのためにもと猛攻を繰り返すMACに対し、バイブ星人は透明化して破壊活動を続けます。
ダン隊長は直感、あるいはわずかに残った超感覚で星人の位置を捉えてマッキー3号で体当たりを敢行。
口の中に特攻を食らったバイブ星人は、あっさり爆死してしまいました。

ダン隊長は放り出されたところを駆けつけたレオに救われ、ゲンの復帰も成るのですが……
せっかく自力で透明化のカラクリに気づいたのに、あんまり彼の立場がないオチでしたね。
プロフィール

大山シュウ

Author:大山シュウ
更新記録や徒然、雑多感想などよしなに上げていきます。

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