今週の円谷劇場

ウルトラマンレオ 24話「美しいおとめ座の少女」

地球に落ちてきた謎の宇宙船。
そこにはサーリン星人ドドルと、少女カロリンが乗っていました。
二人の母星はおとめ座で一番美しい星と呼ばれていたのですが、ある日突然
ドドル博士の作ったロボットが反乱を起こし、地球に逃れてきたのだとか。

いったいなぜそんなことになったのか、劇中では一切語られていません。
反乱を起こしたガメロットは、もともと警備ロボットだったそうなのですが…
なんだか、ジードの映画で見たばかりの巨大人工頭脳ギルバリスを思い出しますね。
後付けながら、何か関連があったのではないかと考えてしまいます。

墜落の衝撃で負傷したドドルを治療しようとするカロリンですが、断られてしまいます。
一回や二回で諦めたとも思えないとなると、これは相当巡り合わせが悪い。
そのせいで彼女は地球人を信用しなくなってしまうのですが、そこでゲンと出逢いました。

互いの境遇を知り、共にドドルを治療する中で惹かれあってゆくゲンとカロリン。
おかげでドドルは持ち直すのですが、そこへ二人を追ってガメロットが現れます。
逃亡者を引き渡せとまず言葉で要求してくるあたり、案外と段取りを踏んではいますね。
しかし事情を知ってるゲンが先走って発砲したため、たちまち攻撃行動を開始します。

「オメー攻撃すんなっつったろ」と一回はゲンを叱り飛ばしたダン隊長ですが、
ゲンがドドルとカロリンを逃がそうとしているのを見て協力へ転じています。
今回の場合、何かよほどの事情があるのだろうと察してくれたのでしょう。
ダン隊長も、そろそろゲンの性格はよく読めるようになってきてるはずでしょうから。

なおも執拗に追ってくるガメロット。
ゲンはレオに変身して対抗するのですが、堅牢な装甲とパワーの前に歯が立ちませんでした。
ロボット怪獣だけあって、相変わらず立ち合いには滅法強いようです。

レオのピンチを救おうと、意を決して駆け出すカロリン。
その体がみるみる変わってゆきます。なんと、少女カロリンはアンドロイドでした。
ドドル博士のもうひとつの研究成果、それは人を愛することを知るロボットだったのです。
ガメロットの反省から作られたのか、それとも並行して作られていたのか……

ドドルの人となりからして、後者だったのかもしれません。
あるいは、カロリンだけが反乱を起こさずに博士を守って脱出した可能性もあります。
ガメロットが追ってきたのはドドルをまだ必要としているからだということでしたが、
同時にカロリンを危険視しての執拗さも含まれていたのでしょうか。

多くの謎を抱えたまま、カロリンはガメロットに体当たりをして果てます。
そこはガメロット唯一の弱点、胸部の回路部でした。
著しく弱体化したガメロットを、怒りに燃えるレオが文字通り叩き壊します。
こうしてサーリン星の悪魔と天使は、永遠に葬り去られたのでした。

カロリンの墓を前に、地球に骨を埋めるつもりだと語るドドル。
ゲンは深い悲しみを胸に秘め、ひたすら墓前で手を合わせるのでした。
なぜ彼は、大切な人ほど守れないのでしょうか……

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ウルトラマンレオ 23話「ベッドから落ちたいたずら星人」

コロ星人と虹怪獣レンボラーが登場。
子供のように見えるコロ星人ですが、実はこれでも大人なのだそう。しかも子だくさん。
子供でなきゃ似合わないような珍妙な服も、彼らにとってはあれで普通なのでしょう。
ああ見えて45歳とかビミョーな年齢だったりして。

レンボラーは、このコロ星人が連れている怪獣です。護衛でしょうか。
普段はコロ星人の尻尾アンテナで完璧にコントロールされており、とても大人しい怪獣。
でも万が一尻尾アンテナが壊れると、手のつけられない暴れん坊になってしまうのです。
もともと凶暴なのを抑えつけているのか、制御不能になって暴走してるだけなのか……
いずれにしても、暴れだしたら周辺がえらいことになるのは間違いありません。

お話は、コロ星人がベッドから落ちる(…?)ところから始まります。
音楽が大好きなコロ星人は宇宙をベッドで移動(?)中、ノリノリの音楽を聞いてはしゃぎすぎ、
ベッドから転落してそのまま地球に落ちてきた(??)のだそうです。
書いてて頭が痛くなってきましたが、つまりファンタジー回ということでせう。

トオルをはじめとした地球の子供達に助けられたコロ星人は、すぐ彼らと仲良くなります。
星人はとてつもない大食いで、聞けば東京中のドーナツを食べてしまったのだとか。
それは大袈裟にしても、巷でもっぱらのウワサに上がるぐらいには食ったようです。
盗んだわけではないはずなので、犯罪にはあたらないのですが。強いて言えば買い占め行為?

やがてレンボラーの存在を知った子供たちですが、さすがに疑います。
そこでコロ星人が呼ぶと、宇宙からマッハ32(!)のスピードでレンボラーが飛来してきました。
尻尾アンテナがある限り、レンボラーは星人の言うことを忠実に聞くのです。
何事もなければ、レンボラーはそのまま顔見せだけして帰るはずでした。

ところが、レンボラーを羨ましがったガキ大将が尻尾を取ってしまったからさあ大変。
制御を失ったレンボラーは、たちまち大暴れを始めてしまいました。
尻尾アンテナは20時間で再生するそうですが、それまで抑えるのはMACじゃ無理。
そのうえレンボラーは名の通り虹を食べ、100倍にパワーアップしてしまいます。

そこでレオが出張るのですが、レンボラーとの戦いは作品始まって以来のコミカルさ。
パワーアップの影響か、レンボラーは割ととんでもないタフネスを身につけてました。
レオのパンチで伸びはしたものの、そのまま寝てしまう豪胆なところも見せます。

明けて次の日、再び暴れはじめたレンボラー。レオもさっそく抑えに回ります。
甲斐あってようやく尻尾アンテナが完全再生し、レンボラーは大人しくなりました。
とんだ大騒ぎになりましたが、ほとんど事故みたいなものです。
むしろガキ大将のせいなのですが、彼も速攻で反省したのでゲンたちも怒るに怒れず。

ともあれレンボラーを帰し、自分もベッドに乗って帰ってゆくコロ星人。
奇妙な友人を懐かしがる子供たちは、音楽とドーナツでまた星人を呼び寄せようとしていました。
何とも微笑ましいラストですが、また大騒ぎになっても知らないよ…?

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ウルトラマンレオ 22話「レオ兄弟対怪獣兄弟」

兄弟怪獣ガロン&リットル登場。
そしてレオの弟、アストラが初登場するエピソードでもあります。

まずはガロンのみが登場。
ダン隊長はレオなら簡単に勝てると見てましたが、いかんせんMACでは太刀打ちできません。
結果、前半戦だけで甚大な被害が出ています。MACはホントに殉職者が多いな……

間の悪いことに、ゲンは大村から子供が逃げ遅れたと聞かされて助けに向かっていました。
生死の境をさまよう弟。兄を励ますゲンの話の中で、初めてアストラの存在が明かされています。
しかしその間にますます被害が広がってしまっており、これをダン隊長に指摘されることに。
MACの隊長としては本来レオに頼りたくはない、という複雑なセリフも。

兄弟をダン隊長にまかせ、レオに変身してガロンに立ち向かうゲン。
隊長の予測通り、タイマンならガロンはレオの相手になるほど強い怪獣じゃありませんでした。
ところが、そこにもう一体の怪獣が… 頭部と色が異なるだけで、その姿はガロンそっくり。
そう、ガロンの弟リットルが兄のピンチを知り、助太刀に現れたのです。

さらに悪いことに、病院が攻撃を受けそうになったことでレオは冷静さを失ってしまい、
ガロンを放置してリットルを攻撃。結果、兄弟怪獣の合流を許してしまいました。
兄弟怪獣は二体揃ったことで真価を発揮し、巧みなコンビネーションでレオを追い詰めます。
左腕を負傷してしまったレオは一気に押し込まれてしまい、ボコボコにされる憂き目に。
やむなくダン隊長が使ったウルトラ念力でその場は凌いだものの、思わぬ痛手となりました。

ゲンは燃えさかる炎の中、必死に弟を助けようとする兄の姿を自分に重ねていました。
アストラはL77星が滅ぼされた時、必死の救助にもかかわらず行方不明になっていたのです。
この時点では、ゲンも弟は死んだものと諦めていたのでしょう。

やがて、再びガロンとリットルが現れます。
レオが現れることを警戒してか、一体で行動するのはやめたようです。抜け目ない連中だ。
これに再び立ち向かうレオですが、傷も癒えぬままでは苦戦は免れませんでした。

そこへ突然、レオによく似たウルトラ戦士が現れます。
この戦士こそがアストラ。死んだものと思われていた、ウルトラマンレオの弟なのです。
二人は合流するや、久々とは思えないほど息のあった連携でたちまち形勢を逆転。
ガロンとリットルを完全に手玉に取り、ウルトラダブルフラッシャーで決着をつけました。
あの兄弟も元気を取り戻し、これにて一件落着。

戦い終わって、どこへともなく去ってゆくアストラ。
宇宙を巡って仲間の生き残りを探してるとも、パトロールをしてるとも言われますが
レギュラーにはなりませんでした。Wウルトラマンは当時扱いづらかったんですかね。
今の作風だったら人間態が出たり、ゲンを何かと手助けしたりしそうなんですが。

ちなみに大村はだいぶ久々の登場なんですが、出番はこれで終わりなんだそうです。
コメディリリーフでもあったんですけど、いまいち活用しきれてなかったからなぁ…
今回も何かと状況説明してましたけど、正直だいぶウザかったです。

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ウルトラマンレオ 21話「北の果てに女神を見た!」

ウルトラ怪奇シリーズ第五弾にして北海道シリーズ第三弾。
もうどのへんが怪奇なのかよくわかりません。北要素は無いこともないけど。

四年に一度、地球に現れて人類の幸福を祝福するといわれているニケの女神。
頼まれもしないのにそんなことをしてくれるとは、なんてお人好…いい方々なのでしょう。
無論、そうすることで実は彼女たちにも恩恵があるのかもしれんのですが。
誰かを幸福にすればするほど彼女たちも幸せになるという、win-winな関係とか。

ところが、これを邪魔しに現れたのがノースサタン。殺し屋とも呼ばれる宇宙人です。
OPにノースサタン星人とありますが「星人」は付かないのが正式なのだそう。
またの名を殺し屋宇宙人といい、「誰かに頼まれての妨害」という想像ができます。
依頼者は誰なのでしょう。人類と彼女たちの間柄を妬んでいることだけは確かなのですけど。
ひょっとしたらヤプールの残党か何かだったりして……

さてノースサタンに帰りの宇宙船を破壊され、故郷へ帰れなくなってしまったニケの女神。
割って入ったゲンと北山隊員が一時撃退するものの、北山は足に重傷を折ってしまいました。
北山の介抱を優先したゲンですが、ニケの女神を追わなかったことでダン隊長に咎められます。
女神あるところ悪魔あり。隊長は次なる被害を危惧しているのでした。

北山は本編が始まる少し前、等身大ノースサタン(例によって姿が全然違う)に襲われていた
ニケの女神を助けたことがありました。スキーの名手でもある彼は足さばきを活かして、
ノースサタンの含み針攻撃を躱し撃退。お礼として、女神にお守りの首飾りを貰っていたのです。
そんな大事なことを報告した様子がゼロなのはこの際置いとこう。

女神が言っていた通り、首飾りの加護でみごとスキー大会優勝を収めた北村。
彼は感謝以上のもの、すなわち恋心をニケの女神へ抱くようになっていったのでした。
そんな北村はいまや、足を切断しかねない重傷。五体満足のうちにと、彼はゲンに懇願します。
ニケの女神が来てくれれば手術は成功し、またスキーを履けるようになるに違いないと。
それより何より一目また女神に会いたいってことなのでしょうけど、見るからにフラグです。

案の定、ゲンが女神を連れてきたことで街中にノースサタンが現れてしまいます。
ダン隊長の制止を振り切ってレオに変身するゲンでしたが、敵の含み針攻撃を食らう憂き目に。
ノースサタンの方は割とすぐ撤退したので被害は抑えられたものの、戦闘内容は悲惨でした。
そこでダン隊長の発案により久しぶりの過激特訓が行われてますが、さらっと流された扱い。
ゲン自身の成長で、特訓のクリアが早くなっているということでしょう。たぶん。

事態を憂い、自らノースサタンに身を差し出そうとするニケの女神。
ノースサタンが割と引き際の良い戦いをしていたのは、こうなることを予測してたからですかね。
執拗に狙い続け周囲を巻き込んでいれば、心優しい女神は必ずそっ首を差し出してくると。
だとすれば、なかなかに狡猾なやり方といえます。

もちろん、そんなことをレオが許すはずはありません。
満を待して現れたレオはダン隊長と女神が見守る中、ノースサタンにリベンジを挑みます。
勝利の栄光は、含み針を完全に見切ったレオに輝きました。
胴体に風穴をあけられたノースサタンの描写がドラゴリーと被りますな。

北村の手術は無事成功し、ラストシーンではゲンと二人でパトロールに勤しんでいました。
もっとも北村の登場はこの21話だけで、今回いきなり出てきた扱いなんですけどね。
ひょっとして、スキーへ専念するために除隊したのかな?

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ウルトラマンレオ 20話「ふしぎな小熊座の少年」

ウルトラ怪奇シリーズ第四弾であり、北海道ロケ回第二弾です。
牡牛座の凶暴怪獣ドギューから逃げてきた小熊座の少年、ボックがお話の中核。

ボックは単身で宇宙を移動できるなど、見かけによらない高い能力を持っていますが
戦闘力には乏しく、正面からではドギューにはかないません。
が、執拗に狙われているところをみると成長すればまた違うっぽいですね。
ボックの母親もドギューに殺されたそうですが、その際にかなり頑強に抵抗したのかも。

一方のドギューは怪獣と名乗っているものの、例によって大変高い知能を備えています。
強面の大男に化けて村に紛れ込み、住民を扇動してボックを殺させようとしていました。
闇にまぎれて好き放題に暴れ回った上に、その罪をなすり付けようというわけです。

しかし既にボックから事情を聞いていたゲンとダン隊長が割って入り、ドギューの正体を看破。
ゲンはレオに変身して立ち向かい、序盤は概ね互角に渡り合っています。
が、ドギューの目潰しに遭って一転、苦戦を強いられることに。とことんヒールな怪獣です。

ここで活躍するのがボック。
母の形見でもある黒百合に強い念を込めて投げつけ、ドギューの両目に突き刺したのです。
ボックが投げると黒百合は異様に巨大化し、剣輪草のように硬質化していました。
レオはその花が風車のように回る音を頼りに、ドギューを倒すことができたのです。
念を与えて植物などを武器に変えることこそが、ボックたち一族の攻撃技なのかもしれません。

ボックは逃げてきた地球で、熊の親子に出会っていました。
しかし追ってきたドギューに母熊が殺され、その後子熊までをも殺されてしまっています。
ドギューの目を潰した黒百合は、悲しみにくれるボックの涙で花開いたものでもありました。
彼はレオを助けると同時に、憎っくきドギューへ一矢報いることができたのです。

孤独になってしまったボックに、ゲンは地球で暮らしてはどうかと持ちかけます。
ですが心優しいボックは、自分が来てしまったがために多くを巻き込んでしまったと悔い
ここには悲しい思い出が多すぎると、独りで地球を去ってゆくのでした。
割と爽やかに締めてますけど、どっちかと言うとコレサッドエンドですね……

全体に、前話よりは北海道ロケの雰囲気が出てました。
特に印象的なのはくま牧場ですが、ああいった場所は今でもいくつかあるそうです。
ボックが連れていたのも本物の子熊でした。撮影は画面で見る以上に大変だったでしょうね。
プロフィール

大山シュウ

Author:大山シュウ
更新記録や徒然、雑多感想などよしなに上げていきます。

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